組む。
機内は、床板と操縦席、操縦ハンドル、壁板はあるが、お客様の椅子はない。客席の窓パーツは中央がヒケでゆがんでおり、機内は見えない。そこでコックピット部分だけをテキトウに塗って、胴体に組み込む。壁板を窓位置に沿わせるくらいの配慮で、しっかりと出来る。ちなみに、計器盤はない。
凸型断面の窓パーツは、1枚ごとに窓穴に胴体内面から入れる。僅かな調整だけで、ちゃんと入る。さて、このときに胴体の厚みと周辺に胴体色の赤を塗っておくと塗装の時に便利なのだが、今回は後述の方法で代替する。窓パーツを窓穴に入れたら、内面から流し込みタイプの接着剤を入れて固着させる。コックピットの窓は胴体接着後に入れられることを確認、これで胴体左右パーツを合わせる。胴体左右パーツは、だいたい合う。少々、パテを使った。
主翼。エンジンカウリングとナセルは、上下パーツに半分割りで一体成形。これはキケンだ。思ったとおり、前から見た開口部分は丸くない。周囲の丸め込みもガタガタだ。とりあえずエンジンを彫った円盤をカウリング内に接着して、主翼の上下パーツを接着する。
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とはいえ、前縁も後縁も微妙に合わないから、ちょうど良い位置を選んで接着する。固着したらカウリングの開口部を丸い「感じ」に整形、外形もガリガリと削ってそれらしくする。ヘロヘロな前縁と後縁も整形する。さて、気づいてはいたのだが、エンジンナセルが歪んでいることもあって、エンジンは中央についていない。ナセルは機軸に沿って前を向くべきところが、主翼の取付角のまま上向きだ。これは修正工事をせずに、後述の方法でごまかす。そもそも、エンジンナセルもカウリングも、実機とはだいぶ異なる形だ。
胴体と主翼を合わせてみると、胴体側フィレットよりも主翼が厚く、全然合わない。前後長も合わない。そこで、前縁を合わせ、厚みは上面で合わせる。結果、下面の不整合が酷いが、これは無視する。前後長は後縁にプラ片を接着して整形、パテを少々使ってごまかした。
水平尾翼は上面がクタクタしていたので、全面を削る。一部にヒケが残ったが「まあ、いいや」とする。胴体との段差はプラ板を挟んで整合させる。水平尾翼端に着ける垂直尾翼も、位置調整が必要。よく見ると、水平尾翼の造形がマズく、キットの状態ではラダーが動かない。ここも「まあ、いいや」とする。 |