Home > 死ぬまでにこれだけは作りたいキット ベスト10 by 寿 <創刊12周年アンケート<2021年2月号 

創刊12周年記念アンケート 死ぬまでにこれだけは作りたいキット ベスト10

 死ぬまでにこれだけは作りたいキット ベスト10

by 寿

 死ぬまでにこれだけは作りたいキット(積みプラ限定)略して「死ぬこれ」かな?やな略し方だなぁ。しかしこれだけって言われても正直困るし更にベスト10とか更に困ります。でもまぁ折角の創刊記念イベントなので多少こじつけで作りたいものをピックアップしてみました。
 それでは焦らさずもったいぶらずまずはベスト1からいってみましょう!

・一位
 それは










全部。
 すみません、ホントすみません。でもギャグじゃないんです本気なんです。欲しいから買ったんだし買ったからには作りたいしまだ買って無くって作りたくてたまんないキットも山のようにあるんです。
 とは言えこれで終了ってのはあまりにあんまりなので取り敢えずそれぞれに序列を付けてみました。


・二位 
カントZ526B 1/72 スーパーモデル

 イタリア謹製の美しい木製三発水上機です。上手くなったら作ろうと誓って早十数年。いつになったら満足のいく腕前になるんだろ。一作ごとにちょびっとずつ上手くなってると信じたいけれど何だか死ぬまで目標には届かないような気もする。何処で見切りを付けるのかってのが最大の問題点。もう一機手に入れる事が出来れば踏み切っちゃうんだろうけれどこの機体中々手に入らないんだよね。軍用型もいいけれど本命は旅客機バージョンでそれに改造したいという目論見があるもんだから更に手が出し辛くなってる。
 どっかで、どっかで行くしかないのか?


・三位
戦艦金剛 1/350 アオシマ

 フジミの1/350の方が出来が良いと知っていながら敢えて選んだのはアオシマのハル表現方法が好みだったから。明らかにオーバースケールなんだけれどソコが良い。エッチングも必要最小限にして塗装に注力してちょろく作ったろうと目論んだのはいいけれど全然手つかずなのは何故?昨今の1/700勢がミクロの決死圏的な超絶精密世界に邁進しているっていう現実も二の足を踏ませてる。要は迷ってる訳じゃね。
 艦船初心者としてアオシマの作りやすさを趣旨とした意向に沿うべきなのか、はたまた精密世界に踏み込む為の試金石とすべきなのか。悩ましいところです。


・四位
戦艦リシュリュー 1/350 トランペッター

 トランペッターは中々に魅力的な艦種を展開してくれるメーカー(同系列であるホビーボス含む)なのですが1/350に偏ってるのが泣き所。イタリア艦とかフランス艦を1/700で出してくれないかなぁと思ってるんですがどうにもこうにも。まぁリシュリューやヴィットリオ・ヴェネト級はあるけれどね。それでも1/350のリシュリューに手を出しちゃったのは切った貼ったの挙げ句にアルザスへ改造したろうと野望を持っちゃったから。1/700はレジン製の改造キットが有るしこのサイズならさぞや見栄えがするだろうと思っちゃった訳ですよ。
 そこまでは良かったのですがガスコーニュにするのも悪くないんじゃね?砲塔の数はリシュリューと変わらないし船体も延長しなくてイイし意外とちょろく出来るかも。ってな具合に邪な欲望が湧いて出ちゃったもんだからさあ大変。
 こうしてめでたく今回も罪深い迷いの森に入り込んでしまったのであります。


・五位
バッカニア 1/48 エアフィックス

 魅惑の英国製艦上攻撃機バッカニア。流石のエアフィックスで素晴らしいプロポーションです。自国のヒコーキだとこれでもかってくらいに力が入る会社ですが一箱に二機入れるのはちと盛り過ぎじゃね?一粒で二度美味しいぢゃないけれど2in1のキット形態は場所も取らない代わりに一機完成しても箱は減らないという実に悩ましい販売方式でして、ナナニイなら兎も角ヨンパチのジェットでこれをやられると二機作らなきゃと言う強迫観念がハンパない。行きつけの模型店の店長にこれって二機作れって事ですかねって聞いたら「二機入ってるんだから二機作らなきゃ」って言われた。
 確かにその通りなんだけれど、箱開ける→キットを作って完成させる→箱をつぶす、でワンセット。完成させたのにもう一機分が箱の中に鎮座してるってのもどうよ?最後のシークエンスがお預け状態って何だか凄くもどかしくないですか。箱が減るという事実も密かなカタルシスの一助なんですけれども。
 キット自体も一筋縄でいかないヤツだしきっと一機目を作った時点で「今はお腹いっぱい続きは後で」になりそうな予感。しかしそれでも完成品が増えるのは喜ばしいことなんですけれどもね。

・六位
ドメラーズⅢ世 1/1000 バンダイ

 押し出し感満点ドメル将軍の座乗艦です。写真だとイマイチ大きさ分からないけれど完成すれば全長720ミリというでっかさ。塗りでがありそう、それもすんごく。それがお手つき状態にもなってないのはデカさが邪魔している訳じゃなくって電飾仕込んだろうと目論んでるせい。回路と結線は何の問題もないのだけれど光ファイバーやLEDの仕込み、電源の取り回しにまだ方針が定まってないから。こんだけでっかいから完成後の保管方法も考えて分離合体出来るようにしたいのですよ。電力的に電池は厳しいのでACアダプタ使うところまでは決まってるんだけれど何を何処まで光らせようかと模索中。満艦装飾は趣味じゃないので見栄えの良いところだけにしたい、てな状態で止まってる訳です。叩き台に一隻小柄な船作る必要があるなと思ってるのも手が遠のいてる原因ですね。


・七位
ニムロッド 1/72 エアフィックス

 出た当初に狂喜乱舞して二機買っちゃったニムロッド。二機なんでニムロッズか?流石元旅客機の軍用型と言うことでナナニイのくせにアホみたいなサイズです。ニムロッド作るなら白とヘンプの二種類だらうと妙な決意を固めたまでは良かったけれどやっぱりネックは保管場所。分離合体を目論んでる内にずるずるとお預け状態が続く有様に。以前お手つきット10選にも登場したヤツだけどこやつもまた是が非にでも成仏させてやらなければならんキットであります。場所さえ、場所さえあれば!


・八位
ランカスター 1/48 タミヤ

 ヨンパチのランカスターともなれば一機だけでも圧巻です。机の上からはみ出ます。それが四機とも為れば尚更。嗚呼ランカスター姉妹ズよ、てな感じです。四姉妹だから若草物語か?グランドスラムやクッキーや対ダム用反跳爆弾を降らせる物騒なシスターズです。並んだら相観だろうなぁ。うん、並べることが出来ればね。ナナニイですら完成後に分離合体出来るようにして収納し、尚かつまだ五機以上がスタンバッっているというのにねえ。


・九位
TU-160ブラックジャック 1/72 トランペッター

 ナナニイのくせにサンニイのフランカーよりもでっかいブラックジャック。特に翼を広げた時の横幅がヤバい。綺麗な肢体しとるというのになんちゅう凶悪さじゃ。翼の脱着可はもはや決定事項。問題は機首を接着部から取り外し可にするか否かで悩んでいる最中。強度は多分解決できるけれども工作精度が問題で現在修行中。二位のカントと同じ命題抱えているけれどキットの出来がよろしいのでこっちの方が気分的にずっと楽。あっちはメーカー名よろしく「スーパー」なキットでありますからあくまで「比較して」のレベルなんだけれどもね。


・十位
TSR-2

 ダイナベクターとエアフィックスのヨンパチ、そして同社のナナニイTSR-2共です。エアのナナニイは兎も角ヨンパチはどちらも一癖あるのでお預け状態。特にダイナベクターは素のまま作るか極楽鳥仕様にするか思案中。同じ試作機を複数ずらずら並べるのもいまいち芸がないので岡部いさく氏の「蛇の目の花園」に出て来たヴァンキッシャーにしたろうと目論んで幾星霜。未だにどれも完成しておりません。お手つきットですらなくて寿的ストック郡の底辺に甘んじております。なぁ~んでこうなったんだろ。アニメ「ストラトス4」で毒気抜かれちゃったかなぁ。あっちはメテオスイーパーとか言って対隕石用迎撃ミサイル積んでカッ飛んでいたけれどあれはあれで悪くは無かったんだけれども。エアフィックスで同仕様のキットも出てたし。でも何だか歯車は狂ったような気がする。
 ストラトス4ではTRS-2と並んでカナダの「アロー」も候補に上がってたらしいけれどもしそうだったらこの三匹もどれかが完成していたのかしらん?それともエアフィックスではキット化すらされなかったのかな。


・零位
ライトニング群

 番外です。ライトニングはわたくしにとって減ることはあっても無くなることのない、否無くなることがあってはならない命運必然のキットなのであります。これを作り続けて初めてエアモデラーを名乗ることが出来るのであります。作っては買い作っては買いを繰り返し流れる水は濁ることなく澱むことなく未来永劫連鎖昇華を繰り返す永遠の一里塚としてワタクシめの模型人生を支え続ける存在なのであります。ビバライトニング、ライトニングに栄光あれ。ジークライトニング、ハラショーライトニングなのであります。
「死ぬまでにこれだけは」ではなくって「死ぬまでこれだけは」ってキットなので絶対不動の零位ということで締めくくらせて頂きます。
 グダグダの長文、最後までのご精読ありがとうございました。 


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