Home  >「赤蛇の目」2題 C・A・M・S 37A(アズール1/72)、メッサーシュミットBf 109E-3 ナショナリスト空軍(AZモデル1/72)< 誌上個展<2021年2月号

誌上個展

「赤蛇の目」2題
  1、C・A・M・S 37A(アズール1/72)
   2、メッサーシュミットBf 109E-3 ナショナリスト空軍(AZモデル1/72)

  by Nobunaga

1、CAMS 37



キットについて
   今から20年ほど前の簡易インジェクションキットでエンジンシリンダー、機銃、その他レジン製のパーツがはいった標準的な内容です。作り始めて分かること。主翼の羽布張りの表現が控えめで上品な事、各翼間支柱の断面は流線型になっている事、支柱の先端は接着面に合わせてカットされている事で好感が持てます。ところが、支柱を立てる段になって気が付いたのです。なんてこった!長さが足りないぞ。それも全部だ!エンジン架は接着面と全然合わない。義足を付けたり継ぎ足したりでようやく安定した。翼間支柱は継ぎ足す訳に行かないので全部作り直しです。断面は流線型には出来ません角を丸くするのが精一杯です。

   支柱をクリアすれば作業は一気にはかどります。機首と胴体後部の銃座をどうするかはお好みです。そのまま機銃を付けても良し取り付け金具を自作するのも良し。フランスらしいお洒落な飛行艇が完成です。



  木製で小型の飛行艇ながら汎用性があり仏領インドシナ(今のベトナム)では1946年頃まで使われたそうです。


  尾翼のトリコロールがお洒落です。


 張り線は釣り糸のレブロン0.5号で貫通式としました。陸上では車輪を取付けるのだけれど何とも不格好なのでパスしました。





 *参考資料:レプリック誌2002年No.129号、その他インターネットによる実機写真、作例等


2、メッサーシュミットBf109E-3(ナショナリスト空軍)



キットについて

 メッサーシュミットBf109 E-3のキットについては昔から数えきれないほど商品化されてます。

AZモデルのキットは出たばかりの最新のキットで、赤蛇の目のデカールがついているのですぐポチリをして、届いた日に作り始めるのはモデラーとしてなんと言う快感!なんと言う愉悦の極みでしょう。

 NEW TOOL 2020と書いてあるとおり今までのAZモデルのキットとは明らかに違い簡易インジェクションキット特有のぼってり感がなくすっきりしてます。そう言えばKP社の最新のキット(12月号掲載のドボアチヌD501)もNEW TOOL MODELと書いてあってイメージ一新してましたね。両社とも新しい機械を導入したのでしょうか。ボックスアートも素晴らしいです。

それはともかく、AZのBf109E-3のキットは見慣れたパーツ割りで新鮮味がないとも言えます。

 説明図を見なくてもさくさく出来そうです。とは言えキットは簡易インジェクション特有の荒めのランナーで切り離しには気を使います。切り離した痕を整形して組み立てです。


T社の1/72E-3と比べると、比べる事は酷かな。AZも頑張ったなというところですね。



赤蛇の目のBf109です。無機質的なコンドル軍団機とちがって賑やかな感じです。機番●の中の紋章ははフランコ将軍の「ファランヘ党」(ヒットラーのナチス党のようなもの)の党旗。5本の矢と首枷が描かれています。デカールは良質なのですが色ズレが興をそがれます。また、機番の6●126の文字は少し大きいですね。



キャノピー前、機首部分、下面主翼付け根に隙間が出来るので薄くパテを塗ります。キャノピーは胴体よりわずかに広いけど許容範囲かな。



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