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(Photo) Tupolev Tu-2S in Beijing

by  コルディッツ
博物館実機写真

 ツポレフTu-2は1941年1月29日に初飛行に成功した中型爆撃機で、ツポレフ設計局の主任技師ツポレフが、NKVDの獄中で設計したものです。最初の試作機「103」は直列エンジンでしたが、次の試作機「103W」は星型エンジンを搭載、高性能を示した事で量産に移されました。1942年5月から戦闘任務に就き、Tu-2と呼称されました。1943年には新型のAsh-82FNエンジンに換装した性能向上型ーTu-2Sが開発され、1944年から1947年にかけて2,527機が生産されています。次世代のIl-28ジェット爆撃機の戦列化まで、東側陣営の、今度は主力軽爆撃機として配備され、中華人民共和国に配備のTu-2Sは朝鮮戦争に参加しています。
※ 本稿はポーランド空軍博物館の英文ガイドブックと「朝鮮戦争空戦史」(ロバート・ジャクソン著 戦史刊行会訳 朝日ソノラマ)を参照しました。  

   Tupolev Tu-2S   44792
 中国人民革命軍事博物館(北京)にて    2019年5月撮影


   Tu-2Sの最大速度は547km/h、航続距離2,100km。
 爆弾搭載量は最大2,000kg、固定武装20mm機関砲2門。
 操縦席後方上部と下部に12.7mm機関銃を各1挺。







   エンジンはAsh-82FN ×2、 出力 1,850hp ×2




操縦席後方の上部銃座と12.7mm機関銃。   







 下部銃座と12.7mm機関銃。  





 朝鮮戦争では1951年10月30日、16機のMig-15と16機のLa-9に護衛された12機のTu-2Sが、黄海の大和島空爆に向かう途中、31機のF-86Fと遭遇し、8機のTu-2Sと3機のLa-9、1機のMig-15が撃墜されています。  



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