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(Photo) Gruuman TBF Avenger in New Zealand

by  コルディッツ
博物館実機写真

 グラマン社の開発したアヴェンジャー雷撃機は1941年8月7日に初飛行しました。この年12月に日米開戦ですから、その後の活躍から逆算して考えると、ちょうど良い時期に完成したかと。
実戦デビューは翌1942年6月のミッドウェー海戦で、この時は戦果を上げられませんでしたが、以後ジェネラル・モータズ社も生産体制に参加し、合計9,839機が生産されました。
 ニュージーランド空軍には1943年から1944年に48機のTBFが供与され、ヴーゲンヴィル島等の爆撃任務に運用されます。
1944年後半に16機をアメリカに返却、日本の敗北までに11機を対空砲火や事故で喪失し、日本の敗北後に9機が英国海軍に移管され、ニュージーランドには12機が残りました。このうち6機は売却されてスクラップに、残り6機は標的曳航機になります。
 現在3機のニュージーランド空軍従軍歴のあるTBFが残存し、3カ所の博物館で展示中です。そのうちの1機はオークランドにある輸送技術博物館(MOTAT)に展示ですので、ご紹介させて頂きます。なおニュージーランドにはフライアブルなTBMが1機あると聞いていますが、同空軍に在籍歴はないようです。
※ 本稿はRNZAF博物館のホームページとNZDF-SERIALS サイト
を参照しました。

  Gurruman TBF-1C Avenger NZ2527 (47859)
 輸送技術博物館(オークランド)にて   2005年9月撮影


 初回拝観時はレストア中でした。  2017年9月撮影



   エンジンはライト R-2600-8 (1,700hp)





 グラマン系の主翼の折り畳み方式は、合理主義を貫いた、一種の美学を感じます。



  キャノピーはオールドタイプだけれど堅牢そう。



  全幅は主翼展開時は16.51m、折り畳み時は6.35mとありますので、空母搭載機数の増加に役立ったかと。





  簡素ながら力強い主脚はグラマン社そのもののようです。



  主翼折り畳み部。赤い標識を出し入れするのかと。





  砲塔は電動駆動で12.7mm機関銃1挺を装備。
 腹部後部には7.62mm機関銃1挺を装備。




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