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チーフテン (タミヤ 1/35)

  by Takafumi



 タミヤのチーフテンを製作しました。1975年発売です。
 今回製作したタミヤのキットはMk.5として発売されていますが、実際はMk.5より前の生産型を再現しています。キットの外観が一見したところMk.3ですので、当初Mk.3として製作しようと思ったのですが、車体後部上面のグリルがMk.3とは形状が違うMk.2のタイプを再現しており、この部分を直すのは大変なのと、キットのグリルをそのまま使いたかったので、Mk.2として製作することにしました。



 「チーフテン Mk.2」、「Chieftain Mk.2」として資料に掲載されている写真や、インターネットの検索で表示される画像の多くが、フロントライトの個数、後部泥除けとその上に載っている箱が、キットと違うタイプのものです。キットと同タイプと思われるものは、写真や画像が少ないのですが、その存在が確認できたのでキットのまま製作しました。キットの砲塔右側面に着く箱は使用せず、燃料缶ラックをプラ板で自作して着けます。燃料缶は、タミヤの「連合軍車輌アクセサリーセット」のものです。砲塔右側のバスケットは取り付けず、取り付け用の穴は埋めます。右側にバスケットがあるMk.2も、写真で確認できますが、私が確認できたものはキットと違う形状でした。実は左側のバスケットの形状も、キットと少し違うようなのですが、今回は欄干の本数をプラ丸棒材で増やしただけです。砲塔側面の消火器とフックの位置を、資料写真を参考にキットの指定と違う位置に着けます。もちろんフックの取り付け用の穴を埋めます。以上の追加工作で、Mk.2としました。TAKOMから新しいキットが発売された今となってはムキになって考証するよりも、ストレートに組むのが大人なのかもしれません。



 塗装は車体に「CAMBRAI」の文字が書かれた、変わった迷彩パターンのものを参考にしました。参考にした写真だけではパターン全体を把握できなかったのと、写っているのがMk.2ではないため、似た塗装をした別の車輌ということにしました。ガイアカラーのダークグリーンを全体に吹き付けた後、Mr.カラーのつや消しブラックを薄く溶き、筆に極少量含ませ、擦らないように手早く塗り、乾燥させては塗る作業を繰り返し、迷彩塗装を施しました。この塗装方法は「ホビージャパン別冊 ミリタリーモデリングマニュアル 8」で紹介されており、今回参考にしました。20年以上前に出版された書籍ですが、現在電子書籍で発行されていますので、興味のある方はご参考ください。筆で重ね塗りを繰り返していると艶がでてきますが、最後につや消しクリアーを吹き付けるので、気にせずに進めます。デカールを貼ってよく乾燥させた後、水性ホビーカラーのつや消しクリアーを全体に吹き付けます。履帯は、塗装する前にタミヤのナイロン・PP用プライマー を吹き付けています。




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