(Photo) MIL Mi-8 中国民航
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by コルディッツ |
博物館実機写真 |
ミルMi-8中型輸送用ヘリコプターは、1961年7月7日に初飛行に成功しました。ソ連のミル設計局の開発で、2基のターボシャフトエンジンを動力としています。ただし最初の試作機はエンジン1基みで、双発にした試作機の初飛行は翌1962年になります。
2021年で還暦ですが、頑丈で多用途姓に富み、運航経費も安いので、世界的なベストセラーになり、軍民併せて9,000機以上、一説には17,000機以上が生産され、現在も各種バージョンの生産が継続されています。
日本では朝日航洋が10年間運用して、機体(JA9549)は所沢航空発祥記念館に寄贈されました。一時館内で展示されていましたが、現在は収蔵庫に移され、常設展示は行われていません。
今回は還暦を祝し、民間型のMi-8をご紹介させて頂きます。
※ 本稿は中国民航博物館の標示、ポーランド空軍博物館の英文
ガイドブック、Wikipediaを参照しました。
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MIL Mi-8 中国民航 B-7803
中国民航博物館(北京市)にて 2019年5月撮影
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博物館の中国語標示に航続距離570km、速度225km/h、
実用上昇限度3,975m、最大離陸重量12,000kg 、乗員3名、
乗客28名とありました。
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胴体後部は貝のように左右に割れて開き、中央の部分は地面に倒れて乗降用スロープになるようです。
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動力はクリモフTV-2-117 ターボシャフトエンジン(1基当り1,700hp)を2基装備。
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中華人民共和国はいつの間にか航空機大国になっていました。日本との格差を痛切に感じます。北京には空軍博物館、人民革命軍事博物館、民航博物館、北京航空航天大学博物館と巨大な航空機博物館が4館もあり、この差が影響していると感じました。
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