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特集 電動、電飾

 紫電改 (ハセガワ 1/48)

by 老人とプラモ


 四十数年前の初夏、四国の松山を初めて訪ねた際、空港の周辺の畑の中に雪国のカマクラを少し低くしたようなコンクリートの塊が、走るタクシーの窓からチラチラと見えました。道なりで一つのカマクラの前を通った時、その正面には凸字形の穴が開いていました。すぐに戦闘機用の掩体壕であるとヒラメキました。それは、米軍の小型機までが跳梁する絶望的な戦況下で本土防空戦の最終章の活躍が伝えられている海軍航空隊の遺跡でした。そんな事を思い出しながらこの紫電改を作りました。零戦の後継機がなかなか出来ない時に川西航空機が開発した機体が防衛戦の主力となったのも皮肉なことです。


 戦闘機メーカとしての新参の川西は「強風」水戦をベースに「紫電」の開発を進めたせいでその太い胴体のゼイ肉が「紫電」の試作段階で指摘されたそうです。その一つが前下方視界不良で、指摘を受けて「紫電改」ではナセルを「誉」発動機のギリギリまで絞ったとのことです。


 「紫電」の中翼式の主翼を低翼に移行したため大きなフィレットが目立ちます。



 模型製作で、組み立ては問題なくスイスイ進みます。塗装は有名な第三四三海軍航空隊の菅野大尉の機体を想定しました。ウェザリングはしていません。”電動”のコーナーに応募の理由として プロペラはモーター直結で回転します。モーターの配線を尾部まで引っ張り水平尾翼右下にソケットを設けて外部からオスのプラグを指せば簡単に電源供給できます。このやり方でスケールモデルとしての外観の棄損は、ほぼ問題ないと思っています。搭乗員はタミヤの物を手を挙げたり首を曲げたり、などの変化を付けて乗っていただきました。





プロペラ回転の写真がこれです。回転中のプロペラはほとんど見えません。


何とかプロペラを写そうとASA感度を800にして1/2000の高速シャッターで撮ったのがこれです。


一応、プロペラは動状態で撮れています。おまけに画面が暗く粒子が荒れて戦中の写真のようになりました。迫力の出撃シーンと見ていただければ 大成功です。


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