Home  >サヴォイアマルケッティSM79 JRS B(アズール1/72)< 誌上個展<2021年8月号

誌上個展

サヴォイアマルケッティSM79 JRS B(アズール1/72)

  by Nobunaga

 時あたかも東京2020オリンピック。で、ルーマニアと来れば「モントリオールの白い妖精コマネチ」おじさんのみならずおばさん達も14歳の少女の演技に夢中になりましたね。



実機について
 SM79はエアレースに出場するために開発された旅客機であった。爆撃機に改造されキャビン上方が上に盛り上がり、この盛り上がりの前方に12.7ミリ機銃、後方にはスライド式のシャッターが取り付けられ、ここにも旋回式の12.7ミリ機銃が取り付けられた。胴体下面にはゴンドラが設置された。1936年にはノームローンK14エンジンに換装した双発のSM79Bが初飛行してルーマニアに24機、イラクに4機輸出された。
 ルーマニアではエンジンをユンカースJumo211Da(1220hp)に換装しIARで100機以上のSM79JRがライセンス生産された。
*ガリレオ出版「第2次大戦フランス/イタリア軍用機」サヴォイア・マルケッティSM79の解説より抜粋させていただきました。

キットについて
 SM79 はイタレリを始め何社からキットは発売されていますが JIS /JRSBとしては唯一のキットで、有り難いことです。簡易キットですのでイタレリのSM79と比べるとシャープさに欠けてもっさり感が抜けません。主翼尖端はダルイ感じです。左右の主翼の厚みも違う!双発なので機首は窓だらけ!機首部分は透明プラの左右をを合わせるようになっています。窓枠と重なるので合わせても違和感はありません。胴体との合も良く、パテも少量で済みます。キャノピー下や胴体後部の観測窓のガラスは胴体としっくり合わないのでかなり削らないと嵌め込みできません。窓ガラスは固定してガリガリ削りました。
 胴体内側は鋼管フレームがモールドされていてレジンの機器類も取り付けるのでそれなりの精密感はあります。けれど完成すると全く見えません。
 一番の問題は主翼の取付けです。主翼下面を胴体に接着して上面を貼り付けようとすると
主翼付け根と胴体側フェアリングが干渉して収まりません。主翼側を思いっきり削ってやっと収まりました。主翼下面はつるんとしてるのでイタレリのSM79を参考にそれらしく蝶番を付けました。


本家SM79とは印象が全然違います。別の機体のようです。写真撮影の時にアンテナ線を引っ掛けてとれてしまいました。けど,撮影続行!


ウエザリングっていうか、かなりの汚れになってしまいましたね。下面の詳細な図面や写真がないので物足りない感じです。


各動翼は切り離し、動きを出しました。最近のインジェクションキットは最初から動翼は別パーツになっていますが簡易キットは切り離しが大変です。上面コックピット後ろの銃座は切り取りプラバンをヒートプレスしてスライドした状態にしました。



銃座の内部に鋼管フレームを付けてみました。資料がないので適当です。




本家SM79と並べるとエンジンを換装、双発にしたことによってこんなにも違う印象です。わずかに胴体後半部に面影があるくらいです。

 *参考資料:レプリック誌2002年No.133号、ガリレオ出版「第2次大戦フランス/イタリア軍用機」その他インターネットによる実機写真、作例等


  Home>サヴォイアマルケッティSM79 JRS B(アズール1/72)< 誌上個展<2021年8月号
Vol.156  2021 August    www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /
 editor Hiromichi Taguchi 田口博通 /無断転載を禁ず  リンクフリー
「webモデラーズ について」 「広告のご出稿について」

プラモデル誌上個展

TOTAL PAGE