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(Photo) ドボワチーヌD.27&D.26
by コルディッツ
博物館実機写真
エミール・ドボワチーヌは1920年にドボワチーヌ航空機製造社を創業、パラソル翼の単葉機を設計・製造しますが、経営不振に陥り、1927年に倒産します。そして佐貫亦男教授によれば「社長ドボワチーヌと幹部はスイスに夜逃げ同様に移り、トゥーンのスイス国立工廠でD21型の改良型D27型の開発に従事することになった」とあります。(「続飛べヒコーキ」講談社 昭和53年)
D.27単座戦闘機は1928年に初飛行し、スイス空軍に採用され、1931年から66機が生産された外、ユーゴスラビアとルーマニアでライセンス生産されました。1931年にはフランスでドボワチーヌ社を再興し、パラソル機から低翼単葉機製作に移り、後年第二次世界大戦でフランスが生産した最高の戦闘機ーD.520の開発に成功します。
※ 本稿は「続飛べヒコーキ」講談社、「世界の軍用機図鑑」
コスミック出版、Wikipediaを参照しました。
ドボアチンD27 257
スイス空軍博物館(デューベンドルフ)にて 2007年10月撮影
エンジンはイスパノ・スイザ 12Mc V-12 液冷で500hp。
最大速度312km/h、航続距離600km、巡航高度9,200m
武装 7.5mm機関銃2挺
ドボアチンD27 F-AZJD
Musee Volant Salis(パリ郊外)にて 2016年8月撮影
現在もフライアブルな機体で、エンジンはP&W R-985(450hp)に
換装しています。
操縦席
1930年代はフランスが航空の最先端と主張したくなるのが、
ドボワチーヌD.27のスタイルと塗装かと。
胴体を強化した7機はフランス海軍に採用され、空母ベアルンの試験飛行に従事し、D.53と呼称されました。
ドボワチーヌD.26 HB-RAG
スイス空軍博物館(デューベンドルフ)にて 2007年10月撮影
通し番号は1つ若いのですが、D,26は1929年12月に初飛行した単座の練習機です。スイス空軍のために11機生産され、射撃訓練や編隊飛行訓練に運用されました。エアフレームはD.27と変わりませんが、エンジンがライト9Qa(R-975)空冷星型340hpになり、剥き出しの状態です。長寿の機体で1948年まで退役せず、その後も民間機として、グライダーの曳航などに使用されました。
ドボワチーヌD.26 U-288
交通博物館(ルッツルン)にて 2007年10月撮影
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