(Photo) Avro Lancaster in Perth
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by コルディッツ |
博物館実機写真 |
アブロ ランカスターは1941年1月に初飛行し、7,377機が生産され、うち半分の3,736機が第二次世界大戦中に喪われました。
飛行可能な2機を含む17機の現存機があり、国別で見るとカナダに8機、英国に4機、オーストラリアに2機、フランス、ニュージーランド、米国に各1機です。
オーストラリアでは、キャンベラの戦争記念館とパース郊外のブルクリークにある西オーストラリア航空遺産博物館にて展示中ですが、どちらも保存状況で良好で拝観向きです。生誕80周年を祝し、パースのランカスターをご紹介します。
※ 本稿は博物館の説明文を参照しました。
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アブロ ランカスター Mk.Ⅶ NX622 2019年12月撮影
西オーストラリア航空遺産博物館(ブルクリーク)
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一瞬ヘンドンのRAFミュージアムの爆撃機館に入った気になりました。偉大なランカスターには真正面から拝観して敬意を捧げよとの意向かと思っちゃいました。
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長い爆弾庫を前部(上)と後部(下)に分けて撮影
しました。爆弾搭載量は9,980kgでB-29を上回ります。
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エンジンはロールス・ロイス・マーリン XX V12 1,280馬力。
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Ⅶ型は最後の生産型で、背中の銃塔を少しだけ前方に移動させ、尾部銃塔の7.7mm機関銃四連装は、連装の12.7mm機関銃に交換されています。
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右側面のドアから機首方向を撮影。
Ⅶ型は沖縄から日本本土空爆を目論む超長距離爆撃部隊「タイガーフォース」用に設計されました。
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展示機は1952年からフランス海軍海上偵察機 WU-16として仏領ニューカレドニアのヌーメアで運用され、1962年にオーストラリア空軍協会に寄付されました。
パースの空軍部隊のボランティアが全身白の塗装を緑と茶と黒にリペイントしました。何だか勿体ない気がしないでもありません。
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操縦席の黄色の円は何なのか判りませんでした。
展示機の塗装は1945年当時のNX622に巻き戻したと説明文にありました。(1944年に撃墜されたLL847の塗装とする資料もあります)
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