1/72ファントムの最初のプラモデルはご存じ1965年発売のレベルのF-4B/Cです。日本のメーカーによる最初の1/72ファントムプラモデルは、1966年に発売されたハセガワの初代F-4B/Cで,同年、F-4K/Mも発売されています。ハセガワの初代ファントムはレベル72を大いに参考にしたようで、内容がよく似ていました。
発売後すぐ、F-4BからレドームのIRスキャナーを削除し、ジェットノズルを長くしてF-4J/Dに変更され、1990年にリニューアル傑作キットに交代するまで長きにわたって発売が続けられました。 |
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ところがこのJ型は、主翼がF-4Bの薄いままの中途半端キットだったので、きちんとしたJ型にするには主翼の修正が必要となり、F-4EJキットから主翼を流用して改造しなければなりませんでした。
そうするくらいならばIRスキャナーを自作し、ジェットノズルを短くしてF-4Bに逆改造する方が楽なので、F-4Bにするモデラーが多かったと思います。
旧版ハセガワF-4JのNG100が発艦する箱絵は素晴らしいタッチでこれだけでも価値があると思いますが、レベル72ファントムのボックスアートへのオマージュだったということも良くわかります。 |