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フルスクラッチビルド & ソリッドモデルの製作

ブレリオXI単葉機(1/32フルスクラッチ紙模型)

  by TOSHI

 1909年にルイ・ブレリオの操縦により英仏海峡を初めて横断に成功したブレリオXIを厚手のコピー用紙を主な材料に作りました。
11月20、21日に横浜で開催されたフライング・ワイヤーズ主催の「複葉機の作品展」で展示させていただきましたが他のメンバーの超絶作品とは逆のユルーイ作風ですね。
黎明期の飛行機と航空発動機の歴史を紙模型で辿る試みも当初予定の半分程度は完成しました。



プロペラは厚手のコピー用紙を積層してから削り出し、表面に薄手のコピー用紙を化粧貼りしました。
車輪のスポークは製作の都合で実機よりかなり本数を減らしていますが、車輪以外の部分とのバランスはとれたかと思います。



いつもは竹串を削る胴体のフレームも今回は厚手のコピー用紙を積層しています。張り線の支柱はアルミ線にコピー用紙を巻きつけています。軟質アルミ線でもコピー用紙を貼ることで曲がりにくくなります。



張り線は裁縫用の木綿糸を用い、#20と#30の2種の糸の表面をボンドで固めて使用しました。
湿気を考慮してポリエステル繊維も試したのですが、2か月ほどで緩むことが分り、木綿糸に変更しています。
プラモデルで使い慣れたテグスを使いたいところですが、どうしても紙の強度はプラより低くテンションをかけることが難しいので木綿糸を採用しました。



英仏海峡横断用に浮袋を備えています。





右は搭載されたアンザニ25馬力エンジンの1/12紙模型です。
アンザニ社のエンジンは多くの黎明期の飛行機に採用されただけでなく、オートバイ、レーシングボート等にも採用された高性能で信頼性の高いものでした。ブレリオもこのXI型からアントワネット社製エンジンから変更しています。


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