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(Photo) F-5E/F TigerⅡ

by  コルディッツ
博物館実機写真

 ノースロップ F-5A/Bは「フリーダムファイター」の愛称で、西側諸国で広く使用された軽戦闘機です。その発展型で1972年に初飛行したF-5E/FはタイガーⅡと呼ばれました。
 タイガーⅡとは、1965年ベトナム戦争でアメリカ軍の実施した「スコシ・タイガー作戦」に、F-5Aを改造したF-5Cを投入したところ大活躍したので、C型をスコシ・タイガーと呼ぶようになりましたが、このスコシ・タイガーをタイガーⅠとカウントすれば、なるほど後続のE/FはタイガーⅡですね。
 「自由の戦士」が「虎」に変身したストーリーに、「スコシ」は日本語となると、中島敦の「山月記」を連想します。もっとも山月記は虎に変身した悲話でしたが、F-5は虎に変身することで商品価値を高めた出世話という違いはありますが。
※ 本稿は博物館の標示とWikipediaを参照しました。
※ A型とE型は単座戦闘機、B型はA型の複座練習攻撃機、F型はE型の複座練習戦闘機になります。

 ノースロップ F-5E 73-0852
 ポーランド空軍博物館(クラコウ)にて   2011年5月撮影


 ベトナム共和国(南ベトナム)はアメリカから供与されたF-5Aを活用し、F-5Eも供与されましたが、供与完了前にベトナム民主協和国(北ベトナム)に敗北しました。余ったF-5Eは米軍が引き取りますが、ベトナムもF-5Eの運用を続けました。一部の機体は東側諸国に寄贈され、そのうちの1機はポーランド空軍博物館で展示中です。

 ノースロップ F-5E タイガーⅡ
 右 91686/21123 左 61665/71112      2017年6月撮影
 王室タイ空軍大学校(ドン・ムアン、バンコク近郊)にて


 タイ王国は1976年から2008年にF-5A/Bを運用。E/Fも導入し、現在退役に向かっていますが、一方で近代化改修を行ったF-5Tを配備しています。




 ノースロップ F-5F タイガーⅡ 5353/61642
 航空教育展示館(岡山、高雄近郊)にて   2018年12月撮影


 中華民国空軍はF-104を補助する戦闘機としてF-5A/Bを導入。
 F-5E/Fは1973年から1986にライセンス生産で、E型を242機、
F型を66機を配備しました。現在は退役に向けて進行中です。




機名の「中正」は蒋介石の名前ー訓名が由来です。 




 ノースロップ F-5A フリーダムファイター 208
 ノルウェー空軍博物館(ガーデモエン、オスロ郊外)にて
 上 2002年7月撮影  下 2012年8月撮影  


   F-5は実は「自由の戦士」時代から「虎」とは縁があったようで、このノルウェー機はタイガーミート参加を機に虎に変身したようです。


 ノースロップ F-5B フリーダムファイター 
 Kh18k-1/09/70101/38438          2017年6月撮影
 王室タイ空軍博物館(ドン・ムアン、バンコク近郊)にて


 B型最初の製造機故に「The Oldest」 とされたようですが、
その後に続くのが「Tiger」とは!



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