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(Photo) SPAD S.Ⅶ in Italy

by  コルディッツ
博物館実機写真

 イタリア軍事航空史博物館には2機のスパッドS.Ⅶの実機が展示されています。現在世界に現存するスパッド S,Ⅶは7機で、母国フランスではル・ブルジェの航空宇宙博物館に1機が展示されているだけで、あとアメリカに3機、チェコに1機という意外な展開です。
 イタリアの展示機は第一次世界大戦で20機撃墜でエース第5位のフルコ・ルッフォ・ディ・カラブリア搭乗機と、8機撃墜で第11位のアネスト・カブルナ搭乗機です。(エース順位については別説があります。又操縦士氏名のカタカナ表記はイタリア語での発音に対応していない可能性があります)
 エース第1位のフランチェスコ・バラッカが愛機のスパッドS.Ⅶに「跳ね馬」のパーソナルマークを描いた事は有名ですが、今回ご紹介する2人のパーソナルマークも、かなりユニークです。
※ 本稿はWikipediaを参照しました。

 Fulco Rnffo di Calabria 機 S.153    2017年12月撮影
 イタリア軍事航空史博物館(Vigna Di Valle)にて  




 カラブリアはバラッカと同じエース中隊、第91中隊に所属し、バラッカの戦死後は同中隊の指揮官を引き継ぎました。
 パーソナルマーキングは「髑髏」!  



   機首のヴィカース7.7mm機関銃は、その先端がイタリアの三色旗で塗り分けられています。





エンジンはイスパノ・スイザ 8Ab/8Ac 180hpを1基。


 Ernesto Cabruna 機  シリアルナンバーは不明


一転して機体は地味な塗装ですが、パーソナルマーキングは白円に赤のハート。ラテン系のノリを感じます。



  機銃は外してしまったのでしょうか。


 機体は木製構造で外皮は麻布。エンジン周囲はジェラルミン。  




 スパッドS.Ⅶはエンジンと武装を強化してスパッドS.XⅢに発展します。この時代の航空はフランスが引っ張っていたことを象徴する機体です。


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