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特集 ジェット戦闘機

F-105D サンダーチーフ (ハセガワ 1/72)

  by 老人とプラモ


 中学生の頃、ベトナム戦争(このごろは 東南アジア戦争 というらしい)が本格化しました。英語の授業を視察に来た米人教師に何故ベトナムで戦争をしているのかと質問したら「彼らを共産化させないためだ」と自信満々の答えに驚きました。一方、新聞では北ベトナムの対空砲火で撃墜される米軍機の写真(F-105が多かった)が掲載されたりして、強いアメリカが勝てていない、世の中の出来事の解釈は難し~と漠然とした気持ちになりました。
 F-105Dの爆弾搭載量は6.7トンと第二次大戦中の4発重爆並み。ゆえにベトナム戦争では拠点攻撃の戦闘爆撃機として使われました。マッハ2クラスの最新戦闘機とは言え、爆弾を抱えたままでは迎撃側の攻撃に対し回避運動が鈍り被撃墜となるそうです。D型、F型(D型の複座)合わせて北爆の作戦中に385機(総生産数約半分)が失われたそうです。



 プラモの方は、古いキットなので スジボリがどうのこうのという以前に、胴体や主翼の部品が反っています。左右、上下 接着の際に歪みやたわみを解消しながら、かつ段差の出ないように作業することが必要でした。塗装は 付属2種のデカールが 共にベトナム迷彩であったので、そのうち”Memphis Belle II”を選びました。タイの空軍基地を拠点とした第357戦術戦闘航空隊、第355戦隊の所属機です。



 主翼前端のメンフィスベルとは 第二次大戦のB-17Fの有名な機体にあやかっています。ハセガワのデカールには 残念ながらベル嬢の姿は入っていません。コックピットの下にある2つの赤い星は、MiGの撃墜マークを表しています。 



 F-105の特徴の一つ楔形エアインテークです。キャノピーガラス黄色枠はいつも塗装の難所です。





 F-105は これ以降は、小生にとって「現代史の領域」と認識させてくれた機体です。


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