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特集 86ハチロク

F-86F-40 セイバー “ブルーインパルス 初期スキーム”(ハセガワ 1/48) 

  by 老人とプラモ

 1964年の東京オリンピックではF‐86Fのブルーインパルスが開会式の上空に五輪のマークを描く快挙を成し遂げました。それとは関係なく、小生がF-86Fを作ってみたいと思っていた頃、折よく発売されたのが お題の”初期スキーム”で、箱絵の美しさもあって飛びつきました。



 残念ながらこれはブルーインパルスの2代目特別塗装が決まる際の一案であったようです。2代目正式塗装の方は胴体側面の青線が機首まで貫いたイメージになっているところが僅かに異なります。この白地にブルーのギザギザ模様は その名のとおり青い衝撃のイメージです。一方、幕末の新選組の羽織の模様にも似ています。ブルーインパルス創設に貢献した源田実氏が率いた旧海軍の343航空隊が新選組と呼ばれていた事に符合します。また、この模様は密集編隊内での機位の確認にも役立つのだそうです。



 プラモの方は、1/48の割には操縦席も含めて簡素な作りで塗装(とデカール貼り)に集中できます。キャノピー窓枠周辺は胴体上面のブルーに一部含まれるのですが、キャノピー側(がわ)は大変細いのでデカールよりも塗装でいこうと決めました。この時の胴体のデカールとの色調合わせが微妙に難しかったですね



 長寸のデカールを真直ぐに貼るのも基本的に難作業です。小生はこのキットで初めて機体下面の塗装パターンを知りました。



 前輪扉が機体中心線からわずかに左にズレているので前から見るとこんな感じです。機銃を撃つことはないのですが、実機では銃口は塞がず機銃もそのまま付いているそうです。



 現用機のような細かいコーションのデカールは少なく 白いツヤの”初期スキーム”も十分に颯爽としてると思うんですが ボツになった理由を知りたいものです。




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