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(Photo) M47 パットン

by  コルディッツ
博物館実機写真

 M47パットン戦車はM46パットン戦車の後継戦車として、1951年に生産開始されました。新型の50口径90mm戦車砲を搭載した砲塔は避弾経始のため前部を狭くし、砲塔内部の容積確保のため後部に張り出し(バスル)を設けています。最大の特徴はステレオ式測距儀の装備でしたが、これが要求される精度を満たせません。
そこに朝鮮戦争が始まったので、測距儀には目を瞑り、大量生産となりました。1953年までに8,676輌が作られます。しかし朝鮮戦争には間に合わず、かつやや遅れて、高性能のM48パットン戦車の開発に成功したので、米軍のM47運用はお役御免になります。
 けれども西側諸国に供与、販売されたことから使用国は多く、かつスペイン軍のM47が、ドイツ軍のキングタイガー戦車に扮してハリウッドの戦争映画「バルジ大作戦」や「パットン大戦車軍団」に出演したことから、意外に知名度の高い戦車になりました。
 実は私もこの二つの映画から影響を受けまして、軍事博物館等の拝観でM47に出会うと、今でも胸が躍ります。
※ 本稿は博物館の標示とWikipediaを参照しました。 

 M47戦車  西ドイツ陸軍
 軍事博物館(ドレスデン)にて       2008年8月撮影


   曲線鉄十字とは言え、砲塔に十字マークをつけると映画の世界に入るような気がしてきます。映画の米軍役はM24チャフィーかM41ウォーカーブルドックでしたから、強さに圧倒されました。
 ムンスター戦車博物館にて         2012年11月撮影



   技術博物館(ジンスハイム)にて
 上 2012年11月撮影    下  2020年3月撮影




   M47戦車  フランス陸軍
 戦車博物館(ソミュール)にて       2016年8月撮影




   M47戦車  トルコ陸軍
 ラフミ・コチ博物館(イスタンブール)にて 2019年3月撮影


   トルコ陸軍の灰色系の塗装を見ると、ますます映画の世界のキングタイガーに近づきます。「パットン大戦車軍団」で雪中垣根を破壊して前進するM47は迫力がありました。






 1974年のキプロス侵攻時にトルコ陸軍はM47を投入しています。


 M47戦車  ベルギー陸軍 ?
 軍事博物館(ブリュッセル)にて      2009年12月撮影
 なぜ雪の日に拝観したのか、今でも悔やんでいますが、映画「パットン大戦車軍団」の「キングタイガー」を偲ぶのには絶好の機会でした。   




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