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(Photo) 日本航空機製造 YS-11

by  コルディッツ
博物館実機写真

 YS-11の初飛行は1962年8月30日でした。私は一度だけですが、YS-11に乗ったことがあります。30年以上前の冬、丘珠空港から稚内空港までの飛行で、搭乗客はまばらでした。ジェット機よりも低空飛行なので、雪景色と宗谷本線を走る列車を鳥瞰的に見れたので愉しかったです。揺れは少なく乗り心地良く、特に足元の広さには感謝感激でした。今の旅客機の足元の狭さときたら…
 その後YS-11再搭乗の機会はないまま、2006年に国内旅客運航便は引退してしまいました。けれど幸いにも、オールスター設計陣で開発された機体だけあって、展示している航空博物館が多く、また手入れも行き届いているのは嬉しい限りです。
 本稿では「青森県立三沢航空科学館」と2017年開館の「あいち航空ミュージアム」に展示中のYS-11を紹介させて頂きます。
※ 本稿は博物館の標示と航空自衛隊のホームページを参照しました。

   日本航空機製造会社(NAMC) YS-11A-500 JA8776
 青森県立三沢航空科学館(三沢市)にて   20016年8月撮影




 当機は1971年5月に製造され、東亜国内航空に「しれとこ」の愛称で就役しました。2002年11月18日まで日本エアコミューターで鹿児島~屋久島・種子島・奄美大島・沖永良部島・与論・福岡/ 福岡~高松・高知・出雲/出雲~隠岐/伊丹~隠岐の12路線で運航していました。2002年11月25日の最後の飛行で三沢空港に着陸し、 博物館入りしたものです。


   操縦席をじっくり見られるのは感激モノでした。


   客室は2X2の64席。


   エンジンはロールスロイス・ダートMk.542(2,400軸馬力)2基。


   日本航空機製造会社(NAMC) YS-11-103P 52-1152
 あいち航空ミュージアム(豊山町)にて   20017年12月撮影


   当機は1965年に製造、航空自衛隊に人員輸送用として納入され、
第401飛行隊に配属されました。退役する2017年5月まで50年以上
活動しました。民間仕様と異なりキャビン前方にVIP席を設置して
いますが、残念ながら拝観時は機内に入れませんでした。




エンジンは民間仕様と同じくターボプロップのロールスロイス・ダートエンジン。




航空自衛隊は13機導入し、航空自衛隊のホームページによれば、
現在も飛行点検機YS-11FCを1機運用中とのことです。



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