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特集 レシプロ

 F4U-5N コルセア夜間戦闘機 
(ハイプレーンズモデルズ 1/72 )

  by 入江健次



 今回は、レシプロ機という事で、私の好きな機体のF4Uの中でも一番お気に入り、夜戦型のF4U-5Nを紹介させていただきます。F4Uは皆様ご存じのとおり、太平洋戦争から、朝鮮戦争、インドシナ、スエズ動乱などで使用された大変息の長い戦闘機です。最後のフランス海軍型のF4U-7は1952年製造だそうで、この5Nは朝鮮戦争で使用されたタイプですね。
-5から機首が延長され、座席の位置がずいぶん後ろになって、ショートデッキ、ロングノーズのスポーツカーの様です。-5Nは翼端のレーダーやら、沢山アンテナも機体にあって、逆ガルウイングと合っていて、とてもゴージャスなアメ車っぽいイメージの戦闘機です。



 F4U-5Nは48ではハセガワの決定版がありますが、72では良いキットはありません。あるのは作るのに苦労します。最近どこからか出てるでしょうか?



  今回作製したのは、ハイプレーンズモデルズの簡易インジェクションキットです。中古模型店で安く売っていたので買いました。整形されたプラパーツは、材料の回りが良くなくマーブル模様で場所によっては回っておらず、パテが翼も胴体もてんこ盛り必要でした。
しかし、完成した形は悪くなく、カウリングのおむすび型の断面や延長された寸法などはきちんとしていると思いました。完成したプロポーションはいかがでしょうか?



  部品の材質は胴体、各翼などがプラパーツで、スピンナーと一体のプロペラ、ギア、座席、機銃とパイロンはホワイトメタルです。完成するとかなり重量感あります。
キャノピーはバキュームが2個付きです。このキャノピーはこのキットの一番良い点でした。透明度、形状ともとても良いと思います。基本的にキットのまま作製し、カウルフラップを開けました。コクピットはほぼ自作となりました。



 塗装は3月号で加藤様が出されたスカイナイトと同じ513夜間戦闘機隊”フライングナイトメア”です。私はこの部隊はなんとなく好きで、沢山機体を作りたいです。デカールは一見シルクスクリーンの様で良さげ、なぜかバンパイア戦闘機のデカールがおまけで付いてますが、結局使えず水に浸すとバラバラになりました。ですので、国籍マーキング以外は手書きで再現しました。



  最後にイタレリのF4U-5Nとツーショットです。イタレリのキットは機首を延長して、キャノピーの前面ガラスの幅がありすぎで格好悪く、ハイプレーンズモデルズの余ったのを使いました。
72のF4U-5Nの良いキットが発売されますように。


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