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 OV-10Aブロンコ (ICM 1/48)

 by  田口博通 Hiromichi Taguchi



 今月の表紙、 ウクライナのメーカーICMから新金型で発売された1/48 OV-10Aです。ウクライナは2月24日にロシアから侵攻を受けたためウクライナ企業の今後の事業や輸出の継続が危ぶまれています。ウクライナはご存じのようにIT産業が非常に盛んで、3D-CAD設計による精密金型やプラスチック成型分野でもTOPグループでした
ICM社員の無事と このOV-10Aが最後の製品とならないよう切に祈りたいと思います。



 ICMはベトナム戦争に登場したアメリカ軍機をシリーズ化しており OV-10Aもその1作で 発売が待たれていました。 OV-10Aは米3軍で運用された多用途軽武装偵察機だったので、マーキングデカールは海軍、海兵隊、空軍と4機分が用意されています。
 このOV-10Aはスタイル感が抜群で、グレーの少しやわらかめのプラスチックでモールドされており、凸と凹を併用した詳細なリベット表現が素晴らしいですが、精密に再現しようとするあまり部品数が非常に多くなっており、決して組み立て易くはありません。 



 詳しいニューキットレビュー製作記事は ただいま発売中の月刊航空情報2022年5月号に掲載されていますので、書店でお手にとっていただければ幸いです。

航空情報 2022年5月号 

キットについて

 箱絵にはベトナム戦争でのOV-10Aの攻撃シーンが描かれており、機銃から火を噴き、なかなかの迫力です。



 コクピットは座席、計器板とも精密な表現となっているが、シートベルトがないので板鉛で追加しておきました。



 中央胴体はコクピットをはさんで左右分割。各部にできる小さい隙間はパテ埋めしました。





 主翼は左右の尾部胴体上部と一体となっており、又、フラップ、エルロンは別部品化されています。2本の尾部胴体は上下左右の4分割で箱組になっているので、接着時に歪まないように注意が必要です。



 前脚、主脚とも、脚庫に組み入れてから、その脚庫を胴体左右で挟んで接着する構成なので後付けができません。主脚の強度がないので、金属ピンを接着部に仕込み、補強をしておきました。
また、説明書に記載がありませんが、そのままではドーンと尻餅をつくので、機首スペースにかなりのおもりが必要です。



  プロペラの軸は1mm真鍮線に置き換えています。



 塗装は海兵隊機としMrカラー特色のフィールドグリーンを使用。デカールは良質な貼りやすいものでした。



 組み立てに神経を使う部分が多いですが、魅力的なOV-10Aが出現し、1/48ベトナム戦機の穴が一つ埋まりました。




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