細部工作としては、次の通りです。
① パイロット席キャノピーに0.2㎜ステンレス線と0.3㎜角のプラ棒でワイパーを追加
② アンテナ支柱の後方の2本の細いアンテナを0.2㎜ステンレス線で追加
③ 前脚扉、主脚カバーは0.3㎜のプラ板で自作。
なお、アンテナ線は運搬を考慮して張っておりません。
塗装は、上面はエキストラダークシーグレー、側面、下面がスカイのイギリス海軍の標準塗装です。注意点は、すべてのプロペラブレードが同じ塗装になっておらず、前後共に一つのブレードの警戒ラインの塗装が他の3枚のブレードと異なっているので注意が必要です。
デカールはModel art Decal 72/017を使用しました。このデカールは発色もよく細かいコーションデータもキッチリ押さえられています。マーキングはイギリス海軍の艦載早期警戒飛行隊の第849飛行隊のBフライト所属機です。ちなみに、Bフライトの「B」と「Bee(ミツバチ)」が同じ発音のため、垂直尾翼にミツバチが描かれており、スピナーや増槽先端が黄色と黒の塗り分けになっています。
資料としては、なんといってもネットの写真でhttp://www.primeportal.net/the_airstrip.htmというサイトにGannet
AEW.3のWalk Aroundの写真が多く掲載されています。印刷物としては、古い洋雑誌で申し訳ないですが、最も製作に役に立ったのは地中海のマルタで発行されたModelaid
International 1987年1月号の「Gull-Winged Gannet」という6頁の記事でAEW.3の三面図と塗装図、細部写真が掲載されております。
そして、これも洋雑誌ですが、Scale Aircraft Modeling 1985年8月号の記事「№849Naval Air Squadron」、同じく1986年7月号の記事「Aircraft
in Detail Fairey Gannet」も役に立ちました。
これら以外にBmvd-Verlag 社のF-40 №14「Fairey Gannet AS.4/T.5(1991年)」、Hall Park Books
社のWarpaint Series №23「Fairey Gannet(2000年)」、Mark I 社の4+ publication №4「Fairey
Gannet Anti-Submarine and Strike variants AS Mk.1, AS Mk.4(2007年)」、AD HOC
Publications社の From the Cockpit №7「Fairey Gannet(2008年)」が参考になります。そして、唯一日本語で読めるFairey
Gannetの資料としては 文林堂 航空ファン1991年8月号の記事「AIRPLANES DIGEST - フェアリーガネット」が写真も多く参考になります。