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フェアリー フルマー Mk I (MPM 1/48)
by 老人とプラモ
戦雲せまる1938年に早期に実現できる複座単葉の艦上戦闘機としてフェアリー社が 前作の軽爆撃機バトルを改修した機体を提案し採用されました。同機は洋上での航法の不安を払拭するため後席に航法士を置いたことが最大の特徴であり、これが飛行機としての性格も決定することになったようです(同じエンジンを使った同時代のハリケーンと比べると約1.5t重く、最大速度も約100km/h遅い、即ち戦闘機の最重要の性能である速度と機動力が大きく劣る)。実戦には1940年6月から艦載機として就役し、イタリアのタラント港奇襲作戦や 戦艦ビスマルク追撃戦でもソードフィッシュ雷撃機の護衛などで活躍しています。
フルマーのキットは 1/72に比べて1/48は見かけることが少なく、2~3年狙って漸く入手できました。MPMキットの部品はモールドの品質はなかなかキレイでバリや歪みは少なく、精度は高そうです。簡易金型の所為か組み立ての照になる穴やピンは最小限です。 機内のパネルや装備品の再現も予想外にマジメにできています。いかんせん説明書が大雑把で、パネルどうしの直交突合せではどちらがコバクチになるのか判断に迷うところも しばしばでした。が、不明部分が解決すると後の組み立ては部品精度に助けられ、スムースに進みました。完成すると、やはり戦闘機らしくない どこか優雅な趣のヒコーキです。
両翼で8丁の銃口は開口しました。胴体下にはカタパルト射出用のフックが見えます。
キットには搭乗員は入っていませんが小生の余剰部品から手や頭の向きをテキトーに変えて載せています。無人ではプロペラが回っている写真でサマになりません。なお同梱のデカールは上質で浅めの凹モールドにもよく馴染んでくれました。
モーターでプロペラを回すと優雅さは影をひそめて迫力の発進直前の情景になります。
排気管は開口していますがこの写真では判りませんね。
空も海も灰色の北大西洋で空母から発進するならやはり航法士付きのヒコーキにして欲しい!?
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