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ティラノサウルス v. s. トリケラトプス
ティラノサウルス(Imaginary Skeleton 固定骨格プラモデル)(バンダイスピリッツ 1/32)
トリケラトプス(Imaginary Skeleton 固定骨格プラモデル)(バンダイスピリッツ 1/32)
by 平針みなみ HIRABARI Minami
北米を代表する恐竜というと、すぐにティラノサウルスとトリケラトプスが思い浮かびます。どちらも白亜紀の終わりのマーストリヒト期に生息していた恐竜であり、肉食恐竜、植物食恐竜を代表する種だといえるでしょう。
この2種はたびたびプラモデル化されてもきました。エアフィックス、オーロラ、タミヤ新旧、バンダイスピリッツのプラノサウルスシリーズ、・・・。
今回は、バンダイスピリッツのImaginary Skeletonシリーズ・固定骨格プラモデルの第1弾のティラノサウルスと第2弾のトリケラトプスの2種を組み立ててみました。
ティラノサウルスのキット
組立説明書の通り順番に組み立てていけば簡単に恐竜の骨格模型ができます。同じようなパーツが多いので「組み立てで使用するまでは、パーツは切り取らないでください。」と注意してあります。
肋骨のパーツなどで前後がわかりにくいパーツには目印の丸い刻印があり、組立説明書と突き合せれば、パーツの向きとその箇所に適切なものであるか確認できます。
スナップフィットのはめ込みの遊びが、ほんの少し多めに感じます。適宜、接着剤を使ったり、パテ埋めしたりしています。
脊椎側の肋骨と、胸骨から出ている肋骨とをつなげるのが難しいところです。
このキットでは、腹骨と鎖骨が再現されているのが新しいところで、博物館の展示などでも両方揃って付いているのを見たのは上野の国立科学博物館くらいで、どちらも付いていないのが多かったように思います。
骨の太さなど、オーバースケールに感じられるところもあります。とくに頸肋骨などは板がつながっているように再現されていますが、キットとしてはしょうがないところでしょう。
台座の地面の岩石、植物等は彫刻で再現しており、植物などのパーツを取付けるようなことはありません。地面には足跡も彫り込まれています。
このキットでは透明なスタンドを使って、ティラノサウルスが獲物に跳びかかる姿を再現できるようになっていますが、6~9トンと推測されている巨体でそんなことができたのか疑問なので、台座と腰椎内側に開けてあるスタンド用の穴を埋め、台座に直接立たせるようにしました。ただ、足指の形状はそのままにしています。
次のトリケラトプスのキットもそうですが、キット指定のポーズで作るなら簡単に完成しますが、違う姿勢を取らせたいと思うと非常にたいへんです。
トリケラトプスのキット
こちらもティラノサウルスのキットと同様に組み立てて行けば、おおむね簡単に組み上がります。ティラノサウルスのようには尻尾が長くないので取り回しが楽です。
こちらの台座はティラノサウルスのものと比べるとかなり小さいです。
頭部はそれなりの重さがあるので、取付けた際の身体全体のバランスをとるため、四肢の取付けに注意。前肢の構造は新しい知見に基づくものになっているそうです。ポーズは、ティラノサウルスと対峙して低く身構えた「威嚇ポーズ」をイメージして再現したとのこと。
頭部はボールジョイントで動かせますが、あまり動かしていると頭が落ちます。
両キットの塗装について
恐竜化石の色はその化石標本によってまちまちで、かなり黒っぽいものから明るい黄土色のようなものまでさまざまですが、今回はAFV用の茶系カラーにニュートラルグレーを適当に混ぜたものを全体に吹き付け、ところどころクレオスのMr.ウェザリングカラーを塗ったり、タミヤのウェザリングマスターをこすりつけたりしてみました。ティラノサウルスとトリケラトプスとで、元の茶系カラーを替えてみたのですが、それほどの違いは出ませんでした。
台座はキットのモールドのままで、とくに手は加えず、塗装しただけです。ところどころタミヤの情景テクスチャーペイント(草 カーキ)と(草 グリーン)を塗っています。なお、「草(草本性植物)」は白亜紀後期に誕生したということですので、トリケラトプスのいた時代には草が生えていたということになります。ということは中生代のかなりの時期は草が生えていなかったので、また草ばかりでなく木の実・果実・根なども食べたものがいたようなので、「草食恐竜」ではなく「植物食恐竜」ということが多くなりました。
バンダイスピリッツのこのシリーズからは第3弾としてモササウルスが出ました。これも作るのが楽しみです。このシリーズが第4弾、第5弾と充実されるとうれしいです。
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