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フルスクラッチビルド & ソリッドモデルの製作
モランソルニエL型(1/32フルスクラッチ紙模型)
by
TOSHI
WW1のフランス戦闘機「モランソルニエL型・MS-3」の1/32模型を厚手のコピー用紙を主な材料に作りました。コピー用紙以外に副資材としてステンレス針金、アルミ線、木綿糸を使っています。
大戦前の1913年に完成したパラソル翼機で、機銃の同調装置の発明前ですのでプロペラ裏面に機銃弾を弾く金具が取り付けられています。大戦中は主に偵察任務についていますが小型爆弾を使って飛行船への攻撃にも使用されました。
厚手のコピー用紙を側面形にカットし、紙を巻いたステンレス針金を貼り付けていきます。表から擦ることで骨格の浮きだしが表現できます。主翼の取り付け支柱と主脚部を予めこの段階で組んでおきます。
箱組して胴体の概要ができました。コックピットの造作をしてから翼を作って合体させます。
張線だらけで華奢ですが何ともお洒落ですね。同じパラソル翼でも大戦末期のドイツ「フォッカーD.VIII」は張線が殆ど無く精悍な印象です。機会があればフォッカーD.VIIも作って並べてみたいです。
張線はボンドで表面を固めた木綿糸を使用しました。
主翼はリブが内側にありますので自然な浮き出しが表現できます。
エンジン本体が回転するロータリーエンジン(グノー80馬力)ですので模型でもプロペラと一緒に軽く回る様細工しています。プロペラはいつものように積層したコピー用紙から削り出しています。これで1/32フルスクラッチ紙模型の当初目標の30作目が完成しました。2024年1月号には久しぶりの1/12エンジン紙模型「100HPオーバーウーゼルU.1」を予定しています。
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