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特集 ジェット戦闘機

ロッキードF-94Cスターファイア (タカラレベル 1/53)

by  田口博通 Hiromichi Taguchi



 2013年8月号の加藤氏の作品を拝見してから、ずっと作りたかったレベルのF94C 完成しました。
レベル初版は70年前の1953年だそうですが、我が家にあったのは 1978年以降のタカラレベル版で デカールは FA-970が付属していました。

タカラレベル版の箱絵


機首にStarfireと流れ星が書かれているレベルオリジナル版の箱絵 (獰猛というよりも、かなりポップなイメージ)


 F94Cは現在では キティホークから1/48のニューキット(部品を見る限りはよさそう)が発売されていますので、 このノンスケールレベルF94Cを作るに際し、考えていたのは キットオリジナルのままで、外形とボツボツリベットなどの表面仕上げに全く手を加えずに作ることです。
 箱絵のままのシルバー塗装で、70年前のレベルのオリジナル金型設計がどのような雰囲気だったのかを味わってみたかったのです。



<組み立て>
 部品点数は30点以下とごく少なく、下のように あっというまに形になりました。勘合もそこそこです。翼が薄い、後縁もギスギスしています。左右のジェットインテーク形状もラフラフですが、さくっと目をつぶります。



 最低限の接着部整形をして、ごく薄くサフェーサーを吹きました。塗装は箱絵通りのFA-970にしますので、機首の流れ星彫刻のみ、耐水パーパーで削り取りました。主翼、胴体のスターマークはそのままです。
 Mrカラーのプレビアスシルバー(1960年代に発売された旧版No.8)が、鈍い輝きのアルミナイズド塗装にぴったりなので、それを吹いています。
 翼前縁の艶消しブラック、ミサイルポッド先端は艶消し白、アンチグレアは艶消しオリーブドラブをテープでマスキングしながら、筆塗していきます。


 塗装完了です。実機がT-33からの発展型なので、T-33の面影をあちらこちらに感じます。ロケット弾を詰め込んだ機首が長く伸ばされているのがよくわかります。



 タカラレベルのデカールは40年以上の経過でさすがに劣化がひどかったため、スキャンして、ハイキューパーツのインクジェット用デカール用紙を用いて再製作しました。
 FA-970の数字文字は 右上の細い字体がキットの付属デカールをスキャンしたものですがちょっと細い感じの書体です。それでUSAFフォントで1つ作成し、それを縦に画像加工で少し引き伸ばした文字も念のため作っておきました。(実際に貼った感じでしっくりくる書体を使おうという作戦です)
USAFの文字は USAFフォント(Amarillo USAF) を使いました。





 再製作したデカールを機体に貼ります。当たり前ですが、新造なので余白が透明で、すっきりと仕上がります。
40年の経過で現在余白も黄ばんでしまっているデカールも、実はキット発売当時はこんな透明度だったのかもしれません。



 コクピットとパイロットは懐かしい一体部品です。



<完成>
 脚をつけて完成です。キャノピーの内枠はハセガワの曲面追従ミラーフィニッシュを細切りにして貼り付けました。



 国籍マークは同彫刻の上に貼っていますが、彫刻線も目立ちません。なるほど。
また、胴体と主翼のリベットラインも結構いい感じです。



 主脚扉を開けましたが、この垂れ下がり状態では、クローズにした方が良かったかもしれません。



 エアインテークは全くキット形状のままなので、鈍い感じです。箱絵を参考に塗装でごまかした方がよかったようです。
 1960年代後半に発売されたハセガワのT-33(発売価格100円)は境界層板をつけるなど インテーク部分もよく研究されていますね。



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