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特集 艦船

アメリカ海軍 戦艦アラバマ(ハセガワ 1/700)

by 平針みなみ HIRABARI Minami

 ウォーターラインシリーズのハセガワ1/700アラバマが、手近な棚に置いてあったので作ってみました。

BB-60 アラバマは、アメリカのサウスダコタ級戦艦の4番艦です。この級の次の戦艦はアイオワ級で、BB-61がアイオワです。ウォーターラインシリーズのサウスダコタ級のキットは、ハセガワからサウスダコタとアラバマの2隻が出ています。ともに1975年発売ということなので50年たっています。

まずこのキットの外形で気になるところは艦首が細いことで、アイオワ級戦艦の艦首を彷彿とさせるような形です。 
レベルから出ていた 1/720のBB-59マサチューセッツ(サウスダコタ級3番艦)と比べてみました。上がレベル、下がハセガワ。


艦首の修正は大変なのでこのまま作ります。その他もあまり手を入れずに作ります。

砲塔上のライフラフト(救命いかだ)はキットの指定とは違う配置にしています。


  艦首、艦尾の旗竿はパーツ化されていないので、真鍮線を立てました。

アンカーチェーンのモールドは削り落とし、モノクロームの汎用極細チェーン黒を取り付けました。

組み立てが進んで、さてアンカーのパーツが見当たらないと思ったら、艦首のアンカーレセスの窪みに彫刻してありました。アンカーレセスは、実艦では舷側から飛び出しているので、プラ棒を加工して自作しましたが、形状はいいかげんです。アンカーレセスの位置は、キットのものよりもっと上です。なるべく船体から離したいということでしょうか。アンカーはウォーターラインシリーズの日本艦の(古い)共通部品セットに入っている大きい方をそのまま使っています。

 カタパルトとクレーンは、ハセガワから出ていた「サウスダコタ級カタパルト・クレーンセット」という専用エッチングパーツに置き換えました。このセットには搭載機用のプロペラが2翅4機分と3翅3機分入っています。


このキットには観測機OS-2Uキングフィッシャーが2機入っています。補助フロートのパーツはありません。プロペラはエッチングパーツを使いましたが、補助フロートは省略しました。


 このキット、写真と突き合わせてみると気になるところもあります。細部パーツ、単装機銃などオーバースケールですが、50年前の1/700なので気にしないことに。
とくに手を入れないのであれば組み立てに難はありません。


塗装
世界の艦船増刊『傑作軍艦アーカイブ12米戦艦「ノース・カロライナ」級/「サウス・ダコタ」級』
に、掲載軍艦キット紹介という記事が掲載されていて、それによると「40ミリ4連装機銃を2番主砲塔上や艦橋構造物両舷に増設し、SC対空レーダーを装備していることから[サウス・ダコタと]同様に1943年前半期の大西洋方面派遣時と考えられる。アラバマのボックスアートではメジャー12改となっているが、キットの状態を見るとメジャー22が正しいと考えられる。」とあります。


 アラバマのメジャー22は、ネイビーブルー5-N、ヘイズグレー5-H、デッキブルー20-Bの3色を使っています。
 上甲板のもっとも低いラインが境界線で、それより下がネイビーブルー5-N、上がヘイズグレー5-H、ただし甲板等の水平面はデッキブルー20-Bとなっています。

 それぞれの色について、クレオスから「WWⅡアメリカ海軍艦船迷彩色セット1」、「同2」が出ていたようですが持っていないので調べてみたのですが、模型製作記事などでさまざまに説明されていました。ネイビーブルーはMr.カラーならばC14に少量の〇と△を混ぜるとか。作者によってずいぶん違います。
今回は適当に塗っています。ヘイズグレーは青くなりすぎたようです。ネイビーブルーは、「遠距離では黒に近い色に見え、水平線付近での視認性を下げる効果を狙って」いるようなので、これでもいいかなと。

デカールはサウスダコタと共用で、それぞれの艦番号、艦名などが含まれています。艦名は、キットの箱絵の迷彩の時と思われる写真では黒字になっていますが、キットのデカールは白字になっています。今回作った迷彩の写真では艦名の表示が確認できなかったので貼っていません。
艦番号は、実艦のそれがかなり小さいので、オーバースケールぎみですが、模型としては適当なサイズのように感じます。

 キットのデカールには艦首旗、艦尾旗が入っていますが省略しました。
 艦首・艦尾に旗を掲揚する時、軍艦では艦首旗(ジャック)として国籍旗を、艦尾旗(エンサイン)として軍艦旗を掲揚するのが一般的のようです。海上自衛隊の護衛艦では、艦首に国旗(日の丸)、艦尾に自衛艦旗(旭日旗)を掲揚しています。それに対し、米国では軍艦旗が制定されていないので星条旗を艦尾に掲揚し、艦首には国籍旗としてのユニオンジャック(星条旗の左上の青地に白い星の部分の旗)を掲揚するようになっています。(艦や時期による違いあり。)
 デカールのユニオンジャックは、正しく当時のもの(星の数が48)になっています。第1次世界大戦や朝鮮戦争のときも48で同じです。他社のキットなどで、第2次世界大戦時のアメリカ艦なのに、現在と同じ星条旗(星の数が50)のデカールが入っていたりすることがあります。

 OS-2Uキングフィッシャーは、トライカラースキーム(のつもり)で塗っています。  




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