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 ハリケーン (マッチボックス 1/72)

  by 加藤 寛之



 4月号にエアフィックスの48ハリケーンを投稿させていただいたが、気づけば本Web誌5月の特集がハリケーン。一か月待てばよかった・・・と思った。でもそれならば、もう一つ作ればいい。それで作り始めた。
これは1973年の金型キット。50年以上も前だから、これまでに作った方も多いと思う(いや、案外少ないかも)。マッチボックスは精巧さを追求せず、手軽に作って雰囲気を楽しむプラモデルで、2色成形が見て楽しい。ところが出来上がると独特の個性があって、一部のモデラーには好かれている(一部だと思う)。これって模型っぽくてイイ感じですね、ってところ。



  ・・・ということで、作り始める。機内は椅子だけだったので、塗装もせずに組み込んで左右胴体を接着。ズレはまあまあ程度で、削ればほぼ大丈夫。
主翼は、特に上面がマズい。深い筋彫りのフチは盛り上がり、数か所にヒケがある。グダグダなのだ。これは600番の紙やすりで均す。それでも消えないほど深いヒケは瞬間接着剤を塗ったらすぐに紙やすりでこする、の工法で、カスをヒケに入れて固めて埋める。これを2~3回繰り返せばほぼ平らになる。
胴体へ左右の主翼を挿して接着、思ったよりも合う(どのくらいを期待しているかによる)。
水平尾翼は、エレベーターのバランス部の形がイケナいが、黙っていれば大丈夫。
胴体下面のラジエーターや、機首下面の防塵フィルター、機銃カバーは金型精度が甘いけれども、まあこれも削れば大丈夫。
接合面を調整しつつ飛行機の形にしてから、合わせ目の整形にかかる。形ができてからまとめて整形した方が、胴体と主翼、尾翼の接合も一気に整形できて楽なのだ。面のつながりは600番の紙やすりで整える。ちょっと荒いが、まあ、よいのだ。つまり、ピタと合っているところは、どこもないということでもある。
文字でみると手間がかかりそうだが、どうってことなく組める。筋彫りだって、太いのが数本あるだけだから気にする必要ナシ、そういうお手軽なキットなのだ。
プロペラだけは、そこそこ丁寧に削って薄くする。私は、見栄えが良いプロペラが好きだ。スピンナーはちょっと細長いように思うが、もちろんそのまま使う。
課題は、主翼にある着陸燈カバーの透明パーツがなくなっていたこと。入手時にジャンクとあった超廉価の中古品だったのが理由で、チェックしたときに私が気付かなかったのだ。これは二重貼りしたセロテープを貼って代替した。セロテープの劣化は早いとはいえ、その透明感はなかなかのもので、パーツがあったところで私は使わなかったと思う。



  塗装はなるべく簡単に済ませる。上側面、下面ともにその辺りにある色を塗る。でも、地色が透けて見える程度で塗り重ねはやめ、色の境目にはボカシを入れる。一応、マジメに塗る。細部は似た色でOKとして、色数を節約して塗る。まあ、これでイイか・・・っていう範囲だ。それで大丈夫、自分以外のだれも気にしないし、自分は当然この程度で気にしない。
デカールはキット付属のものを貼っている。マッチボックスのデカールは、古くても使えることが多いのだ。でも、色が鮮明でなかったり傷があったりと、そのくらいの難はある。もちろん許容範囲だ。最後に半光沢のスプレーをぷ~~っとかけて完成した。



  立派なマッチボックスのハリケーンが完成した。開封からときどき作って完成まで3日だから、とても良いプラモデルだと思う。平面形ではエンジンが入らないほど機首が細いし、コックピットには計器盤も床もない、脚庫の造形もないけれども、おかげで作りやすいし、完成すればハリケーン。
Oh!見栄えはなかなかイイぞ…、それでイイでしょ。


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