Home  >  WESTLAND WESSEX (MARK1MODELS 1/144)>特集 ヘリ、無人機、ドローン>2026年6月号

特集 ヘリ、無人機、ドローン

WESTLAND WESSEX (MARK1MODELS 1/144) 

by 五六式(TYPE-56)

 マークワンモデルのウェセックスを作りました。小さいけれどなかなか大変。

 しかし,陸軍型,海軍型,輸送型,救難型,対戦型・・・と派生型が多く,塗装もバリエーション豊かでついつい複数買いためてしまいました。

<実機について>
 シコルスキー社の傑作ヘリコプターS-58(H-34)の製造権を入手したウエストランド社が,もともと装備していたピストンエンジンをターボシャフトエンジンに換装して性能向上を図った機体。

 海軍の対潜型にはネイピア・ガゼルエンジンが搭載されていたが,空軍の機体は,デ・ハビランド・ノームエンジン搭載となっている。

<キットについて>

 初版は,2013年。マークワンモデルからは,H-34系(別金型,一部ウェセックスと部品を共用で2022年初版。)を含め,非常にたくさんのバリエーションキットが発売されています。リリース当時は,昨今のような円安ではなかったので調子に乗って大変なことに・・・。

 東欧系のキットに多く見られる,”接続のためのダボが無い”キットです。まぁ,ダボがあったらあったで部品の合わせがずれたり機体の表面にヒケが生じたりするのでダボの有無はキットの評価に影響しないと思っています。

 ローターのたわみがキットそのままの段階で表現されていることや多彩なカラーバリエーションに対応するデカールが用意されていることがこのキットの美点です。

<製作>
数あるバリエーションの中から,COMMANDO Mk.1とHC.2を作りました。

 このキットを作る場合、組み立て説明図だけでは,部品の取り付け位置や向きがよく分からないので他のウェセックスやH-34系のキットをいくつか用意しておくことをおすすめします。

 普通に組むと機首がまさかりで割られたようになるので心が折れます。これは,成形後の事後変形が原因(国産大手メーカーの製品でも,同じ理由で部品の合わせ目が開いているキットがちょくちょくあります。)です。部品をお湯で温めて歪みを矯正するなり強引に接着してがっちり固めるなりしてなるべくパテを使わない方向で組み立てを進めていきたいものです。


 COMMANDO Mk.1は,機体底面のセンサーを削り落とすよう指示されています。で,やってみると,大穴が空きました。大きい方のセンサーの付け根の裏側がひけていたのです。このヒケは,事前にゼリー状瞬間接着剤かエポキシパテで埋めておくことをおすすめします。


機体背面のルーバー状の部分は,左右でつながっていません。キットの部品を見ると,そのように見えませんが,タミヤの1HSS-1やイタレリのウェセックスを見ると分け目があります。

 また,機体背面のアンテナが省略されていますが,案外目立つのでプラ板から切り出して追加しました。


 ローターの黄色や赤のストライプは,デカールが用意されていますが,作業中に剥がれて紛失する可能性があるのでマスキングして塗装しました。マスキングの作業には,7時間を費やしましたが,一気に仕上げようとすると頭が変になりますからぼちぼち取り組むことをおすすめします。(あまり時間をかけると,今度は,マスキングテープの圧着が緩んでくるし,ストライプの太さが揃わなくなるので1週間かけてのんびり・・・というのもおすすめできません。)仕上がったストライプの太さに不満がないわけではありませんが,剥がれたデカールがどこかに行くということがないのでストックの他のウェセックスもこれで行こうと思います。

 2本ずつ束になっているネイピア・ガゼルエンジンの排気管は,取り付けの向きが組み立て説明書を見てもよく分かりません。イタレリの箱絵を見て取りつけてみましたが,後で実機の写真を見ると・・・違っておりました。おかげで排気管の取り付けをもう一度やり直すことになりました。

 デカールは,水につけたらすぐに台紙から浮き上がります。作業効率が良くて助かりますが,COMMANDOの大きなMのマークは,脆くてすぐに崩れてしまいました。ストックの同じキットからもらってきて何とかしましたが,きちんと貼れたのは,6枚のうち1枚だけ,破損が少なくて後でリタッチしたものが2枚,一勝三敗二分けという惨憺たる結果になりました。

 テールローターの警告ストライプのデカールは,使えました。サイズがぴったりで部品によく馴染みました。これは,大変助かりました。

 HC2のユニオンジャックは,機首に馴染まなかったのでマークセッターを使ったら,ぐちゃぐちゃになりました。これも,ストックからもらってきて何とかしました。ユニオンジャックは,特に何もしなくてもしばらくしたら馴染んできたので,水を含ませた面相筆でちょんちょんと抑えてやればそれでOKでした。


 第2特集のためにアオシマの飛燕も作っていたのですが,ウェセックスに集中するために作業を休止してしまいました。ぶっちゃけ,アオシマの飛燕の方が175倍くらい作りやすかったです。こちらの方を優先していれば,こんなに苦しむことが無かったものを・・・。(しかし,アオシマの塗装説明は,何か,信用できん・・・汗・・・。)  

<完成>


WESTLAND WESSEX COMMANDO Mk.1

 強襲用ヘリコプターです。ウイングを追加して武装した機体もあります。


塗装指定は,ライトストーンとなっていました。タミヤの木甲板色がよく似ていたので代用しています。


WESTLAND WESSEX HC.2 

 エンジンを強化した救難/輸送型です。きっと,ホイストを装備しているんだろうけれど,キットでは省略されています。


塗装指定は,ダークグレイとなっていましたが,実機写真や塗装図を見ると,明らかに違うだろう?

 ということで,手持ちの缶スプレーからよく似た色を探して使いました。
 21世紀の1/144スケールキットだとて侮るなかれ。製作中,何度かあちらの世界が見えました。あっ,ばーちゃんが,まだこっちに来るなって言っている・・・。
 今月は,アオシマの飛燕にしておけば良かった・・・しみじみ・・・。
 まぁ,このキットの作り方のノウハウは蓄積できたので,次は,ちょっとだけ楽になるのかな・・・?   

世の中に
たえて東欧キットのなかりせば
モデラーの心はのどけからまし 
 



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