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 Me262 A-1a (ハセガワ 1/72)

  by 加藤 寛之



 再販は久しぶりだと思う。初発売を調べてみたら、『航空ファン』1986年2月号にハセガワの発売広告とその製作記事があった。40年前ということになる。当時の価格はA型・B型ともに800円だ。
 私は作ったことがない・・・と思っていたのだが、今回の製作過程で独特のパーツ構成から過去に作ったことがあったことに気付いた。どのパーツかというと、後部風防がそれ。後部風防はその辺りの胴体を含んで透明プラで成形されている。つまり、塗装しないと胴体の一部が透明のままになってしまう。つまり、プラモデルが子どもの遊びからモデラーのためのものになった時代のキットということだ。まあ、私は塗装するのでそれでもかまわないが、塗らないで作るような子供は買わないからイイんだという考え方のキットということだろう。
 そのため、40年前の製品とはいえ、今日のキットとい遜色ない繊細さで造られている。部分的には、今日ならば別パーツか、ムリしてでも造り込んだかな、と思えるところもあるが、そこはモデラーが工夫すれば大丈夫。



  キットは複座型と共通部分があって、コックピットの床板は長く、胴体には後席用の穴があいている。後者は単座用の胴体背部パーツが覆って隠すが、これが後部風防の透明パーツと一体なので塗らないと透明のまま。塗ることが必須になっている。計器類はデカールで、充分にそれらしくなる。塗装はブラックグレーの指示だが、私は手元にあったつや消し黒で塗った。機内は暗い方がカッコいいしね。それじゃあ黒すぎると思うならば、タイヤブラックで代替できそうだけれど。
 機首の脚庫は、左右胴体を接着したあとで銃口カバー部分から接着できる。この順の方が簡単に組める。銃口カバーのパーツは銃口が開いていないので私は開けたが、開けなくても観賞に問題なさそうだ。
 主翼パーツはスッキリしてイイ感じ。実機はフラップの一部をエンジンナセルとぶつからないように切り欠いているので、これはカッターでちょっと切り落とせば再現OK。主翼下面にはロケット弾を取付ける指定だが、私は自分の好みで装着しなかった。
 エンジンナセルのパーツは左右分割で、内部の前後に突起パーツを仕込む構造。これは72では普通のパーツ分割だが、前後の開口部を丸く整形しにくい。まあ、それっぽく丸くする。この内部に仕込むパーツだが、私はイイカゲンに組んだので、右側の前パーツがちょっと前に出てしまった。完成後に気付いたので手遅れ。まあ、自分から言わなければ誰も気付かないから、ナイショにしておく。主翼へのエンジンナセル組込みは、かなりピッタリ。接着後に軽く均す程度で大丈夫。
 脚庫は充分に深くてそれらしい。とても良いが、完成して置いて観賞するときには見えない。
 主脚カバーは脚出し状態で一体化している。私は一体化に大賛成で、簡単に妥当な角度へ組める。組み図には前方から見た主脚やカバーの角度を示した図もあり、とても良い。
 風防関係のパーツは3分割で、中央は右へ倒した開状態も選択できる。枠のモールドが薄く、場所によってはよく見ないと分からないほど。特に後部は胴体部分を塗る必要があるのだから、枠のモールドがハッキリしていると嬉しいナ、と思った。後頭部にある防弾板(?)は、実機写真をみると装着していない機体も多い。



  塗装は2種から選択できるが、大差はない。指定に従うつもりだったが、バイオレットブラウンが手元になかった。オリーブドラブで代替した。まあ、似たような色だ。モットリング(昔はインクスポットと言ったな)は超テキトウにした。デカールは気持ち良く貼れた。
 指定と違う塗装といえば、エンジンナセルの吸気口内部の指定色は下面色だが、黒で塗った。暗い方がカッコいいということと、実機のようにファンに向かって滑らかな造形になっていないのを見せたくないことによる。

 さて、40年前に初発売のこのキットだが、新キットの価格高騰の現在では再販価格程度ならば充分に良く出来ていて文句なし。あえていえば、エンジンナセルが主翼からボッテリとぶら下がっている感じが弱いように感じる。エンジンナセルが若干ながら細いのかもしれないが、他社製品も似たようなものだから、私の感じ方だけかも…。
 もう一つある。このキットが定番商品でないこと。こんなに良い製品なのに、残念です。 


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