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TBM-3 アベンジャー (エアフィックス 1/72)
by
加藤 寛之
つい先日、ワールドホビーショップはせがわの店頭に放出品500円であった。早速、購入した。
このキットは1965年初発売らしい。凸リベットで表面を埋め尽くした、この時代らしい表現が嬉しい。可動エルロンはこの時代のエアフィックス製品によくみられるもので、背部の球形銃座も回転と機銃の上下可動になっている。主輪は何も書かれていないが軸が長く、焼き止めによる回転も可能そうだ。もちろん、プロペラも回せる。
『プラモガイド 1972秋季号』には、「バリも少なく、各パーツのはめ合いも良好である」とあるが、もちろん当時のキット水準でのこと。すべてのパーツでバリ取りや接着面の整形、合わせの調整確認は欠かせない。「デッサンも正確」と評されているが、これも当時なりにである。
さて、いつもにましてテキトウに作ることにする。大事にしたのは、表面の凸リベットを極力活かすことだけ。
キットは紺色の成形色だったので、このままで機内は暗くなる。よって胴体内側は塗装せずに組むことにした。回転銃座は、回転のためのツバを切り落とせば、あとで上から差し込める。落ちすぎないように、球形銃座の底部にあわせて、胴体のツバ止めの下にプラ板を貼っておく。この方法ならば回転も維持できるが、私にはクルクル回して遊ばない。
主翼パーツは、元からなのか時間経過が要因か、ヘナヘナと曲がっていた。これは、のばした状態で内側に厚めのプラ板を瞬間接着剤で貼って矯正した。おかげでピンと主翼を伸ばした出来上がり感がイイカンジになった。
左右胴体を接着すると、だいぶ段差があり、下面はもうガタガタだった。これは、削って均してオシマイにした。削り作業は範囲をなるべく狭くして、凸リベットの損傷を避けた。
主翼は、胴体にある翼形の窪みへ差し込む構造。たっぷりとつけたビン接着剤を使って合わせることでスキマをできるだけ埋めるが、それでも隙間は残る。小さな隙間は瞬間接着剤を流して埋める。大きな溝は油粘土を詰め込みざっと拭いてから瞬間接着剤を流して埋めた。触るところではないので、これで大丈夫。
水平尾翼は、左上面に胴体との溝が残った。こちらはパテを詰め込んで溶剤で拭いて均した。へこみは残るが、深い溝でなければイイヤ、くらいの判断。何でこっちは油粘土でなくてパテなんだ、との問いには、気まぐれですと答えましょう。
背部球形銃座の機銃パーツは、モゴモゴしていて感じがよくない。熱で伸ばしたランナーの棒に置き換えたが、これの方がマシ。
塗装は、既製品の色を塗っただけ。下面の白は基本がキャラクターホワイトで、部分的に白を塗ってメリハリをつけてある。表面モールドが濃厚なので、白以外に特別な塗装加工はほとんどしなかった。キットのデカールはまったく使えなかったので、その辺りにある余りデカールを寄せ集めて貼った。ゆえに、実機っぽい塗装、という程度のもの。
完成して眺めていたら、透明パーツの内面が汚れていることを発見。あちゃ~!と思ったが、手遅れ。じゃあ、どうするか? 気付かなかったことにした。
旧いキットである。押し出しピン痕が表面のあちらこちらにあり、きれいであってほしい表面もキズだらけ。外観だって、胴体は丸み不足に見えるし、風防の大きさバランスもちょっとなァ、である。でもそんなことはどうでもよい。レベルのファイターシリーズが100円で買えたときに、私の地元では280円もした高級品である。私には今でも、その有難さ感があり、これこそが私の欲しいプラモデルなのだ、という感じがある。
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