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特集 スモール スケール

ローゼンバウアー パンサー6×6 空港用化学消防車
(ハセガワ 1/72)

by 平針みなみ HIRABARI Minami



ローゼンバウアー パンサー6×6は、航空祭などでもよく目にする空港用化学消防車ですが、ハセガワからキットが出ています。2019年にキットが出たとき、さっそく作りかけたのですが途中で挫折。今回、再挑戦ということで、改めて作ってみました。



2019年から2021年にかけて海上自衛隊、航空局、ワールドパンサーの3種のバリエーションキットが出たようですが、今回それらは入手できませんでした。(そのうちの2つくらいは在庫の山に埋まっているはずなのですが。)

ローゼンバウアー パンサー6×6を最初に見たのは、2015年10月11日に開催された陸上自衛隊木更津駐屯地の航空祭だったと思いますが、そこで見た車両「24-0619」が、ハセガワのキットのデカールにも取り上げられていましたので、そのマークにしました。せっかくなので以前作りかけて放置していたキットも、細部の組み立て、塗装をして、キット付属のもう1種のデカールを使って築城基地の「4 48-8081」としました。この車輛の写真は、本誌2019年6月号にコルディッツさん撮影の写真が掲載されています。

なお、「パンサー」の表記について、ネットで公開されているローゼンバウアーの国内総代理店のテイセン(帝国繊維株式会社)の会社概要“Corporate Profile”では、オーストリア製のためか「パンター」と表記していますが、以下ではキットの「パンサー」を使います。

 次の4枚の写真が木更津の「24-0619」で、木更津航空祭2015で行われたデモンストレーションのときのものです。この日は、退役が間近に迫ったLR-1が、航空祭としては最後となる飛行展示を行った日でもあります。



左右側面にあるハンドラインホースリール収納と消火ポンプ操作盤の扉は閉状態ですが、航空祭などで展示されている車輛では、よくこれらの扉を開けて中が見えるようにしています。



車輛後部のはしごは中央に取り付けられていて、キットの指定もそうですが、左端に取り付けてある写真・動画もあり、位置が固定されているわけではないようです。取り付けていないこともあります。



この写真は、フロントバンパーから下に突き出している3本のアンダートラックノズルから消防車下部の消火及び保護のために霧状に放水している様子です。また、バンパーターレットから勢いよく放水しています。



前部のライトやルーフターレットの状況がよくわかります。アンダートラックノズルは、この写真では暗くつぶれて確認できませんが、放水後のしずくが垂れているのが写っています。

組み立て
 フレーム、アクスル、シャーシの組み立ては、精度が良好なのできちんと6輪が接地します。

 エンジン室、水槽、ポンプ室、キャビン、それぞれを組み立てた上で順にシャーシに取り付けていきます。このキャビンの組み立てと取り付けは丁寧に行うことが必要です。

 キットのルーフターレットのパーツは、放水口が再現されていないのでピンバイスで窪ませました。径はかなり大きいです。

 泥除け、ワイパー、車体前後左右の牽引フックのパーツは用意されていませんが、今回、追加工作は省略しました。
 木更津の車輛の放水銃本体前後の境目に黒い蛇腹状のカバーが写真に写っていますが、こちらも省略しています。



塗装とマーキング
車体の塗色については、「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示第231条」に、「緊急自動車の車体の塗色は、消防自動車にあっては朱色とし」とあるように、色名は「朱色」です。キットではクレオスのMr.カラーのC68モンザレッドを指定しています。アオシマの消防車のキットの指定も同様です。
今回作った2台とも、左右側面のハンドラインホースリール収納及び消火ポンプ操作盤の扉は朱色に塗られていますが、他基地の車輛によってはここがシルバーになっているケースもあります。

 キャビンの窓枠部分はデカールが用意されていますが、塗装しました。

 キャビン、ポンプ室、水槽、エンジン室の上部のシルバー部分は、築城のものはデカールを貼り、木更津のものは塗装(一部はデカール)しました。

 デカールはかなり細かいものまで用意されて、質についてはとくに問題なく貼れました。ただし、あまりにも細かいものは省略したところものもあります。

ローゼンバウアー パンサー6×6の大きさをイメージするため、ハセガワ 1/72 M1エイブラムス及びアオシマ 1/72 3 1/2t航空用燃料タンク車と並べてみました。M1エイブラムスは大きな戦車というイメージがあるのですが、こうして並べてみるとローゼンバウアー パンサーがかなり大きいことがわかります。全長が約11.8mということなので、P-47Dサンダーボルトより少し長いくらい。





もうちょっと身近なものでサイズ感を見るために、ヨーデル1/72食玩のトヨペットクラウンパトカーとスカイラインGT-Rパトカーとを並べてみました。



今回、このキットを作るにあたって、航空祭等で撮影したローゼンバウアーの写真を探してみましたが、木更津のもの以外、どこかしら違いがあって、年式、世代の違いがあることを感じました。ハセガワのバリエーションキットでも、それを再現した追加パーツが入っているものもあったようです。


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