■実機について
フォッケウルフFw190D-9は中高度戦闘機であったFw-190Aシリーズの空冷エンジンから 液冷ユモ213A-1エンジンに換装し、高高度性能を向上した戦闘機です。これにより、高度6000m以上でもP-51ムスタングに対抗できるようになりました。
D-9の初期量産300機はF,Gシリーズと同じフラットなキャノピーを装備、後期型はガーランドハウベと呼ばれる膨らみを増したキャノピーを装備しています。最後期型は木製の大型垂直尾翼のものになっています。
■キットの印象
第1回で取り上げるのは ハセガワ1/32 Fw-190D9です。
1/32を簡単に組めるコンセプトで設計されたキットだけあって、パーツ点数が少なく、表面はリベットもなく、凹パネルラインだけのあっさりキットです。 部品の合いは良く、1/32といえども、1週間でストレスなく組むこともできるでしょう。 |
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今回リベットを全面に打ち込みましたが、それでも2週間で完成しました。まさに新時代の楽キャラ32キットです。
昔のビッグキットや最近のトラペ32はエンジンが内臓されているのが定番で、それも楽しみの一つでしたが、このキットはシンプルで、液冷エンジンJumo213は内臓されていません。
しかし、エンジン補機部が再現されていて、主脚収容部裏側からのぞきこめるようになっています。マニアぽいというか、ある意味 ヘン○○的ではありますが・・。
キャノピーはフラットなタイプとガーランドハウベの両方が入っていて、塗装により選択可能となっています。
付属マーキングは作例では地味なものを選びましたが、別売りデカールがイーグルカルなどから発売されています。
32を ずらっとならべて派手に楽しみたいというのは、以前では 見果てぬ夢でしたが、このような楽なキットが発売されるとそれも夢ではなくなります。 それでは製作に入ってゆきましょう。 |