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 Jagdtiger(ヤクトタイガー)製作記 (タミヤ 1/35)

by 國本和久(Zaku) 

Jagdtiger解説

「3,000mの距離で敵戦車を撃破可能な自走砲」をコンセプトに開発が進められる。
が当初150両以上の生産が企画されるも実際は48~77両程度の完成だったようで正式な完成数はわからないままです。
巨大な「12.8 cm PaK 44」は連合軍のいかなる車両をも破壊できたようで前面最大250mmに達する分厚い装甲とこの主砲によりドイツ最強の戦車となっていましたが、その「矛」と「盾」により、大幅に機動力がなくなりまた巨大な車重のため多量な燃費消費や機械的なトラブルのため敵からの攻撃による破壊より、燃料切れ・軽度の破損のため遺棄自爆処理をされた車両が多かったようです。

タミヤの「ヤクトタイガー」について。

以前の「ハンティングタイガー」発売から数十年の時を経て2008年に完全新金型として発売されました。
キャタピラを組み立てとベルト方式の選択としたり、砲の内部を緻密に再現されています。
素組みだけなら丸2日あれば完成できる、名キットだとおもいます。

製作1:まずは色塗り


基本組み立てが終了した後に、突起物とライン車体下部、転輪に影(艶消し黒+微量のレッドブラウン)を吹き、車体下部と転輪にはその後にガイアのオキサイドレッドと艦艇色を混ぜた赤みの強いプライマー色を吹いています。
これは戦車の下部から錆が発生する考えからこのような色を選んで吹いております。

車体上部はオレンジ色にレッドプライマー色を混ぜたものを下地に、上へ行くほどこの色に白を混ぜたものをグラデーションをかけるように色をぬりました。
またここでも影を強調するためラインに沿って黒をふいております。


基本塗装に入る前に、先ほど車体下部に塗った赤みの強いプライマー色を薄くしたものを全体に塗りスカートと予備キャタを車体に仮付けをし、ガイアのドゥンケルゲルブ(2)に白を混ぜた薄めのダークイエローを塗って基本塗装が終了です。
何故薄めのダークイエローを塗ったのかは、大戦末期の物質不足の状況下で色を塗った感を出すためこの色を塗っています。
もちろん質の悪い材質のため、下地のプライマーが透けて見えるなどの小技も考えてこの色としました。

仕上げ





基本塗装が完了後、MIGウォシング液(ブラウン液)を塗った後ふき取り色調を落とし、その後エナメルのダークイエロー、エナメルのオレンジ(クリアーオレンジを少々)を薄めたものを塗って、MIGフィルターリングからで横面の広い場所に変化をつけていきます。
私の場合、このフィルター液をペトロールの含ませた面相筆でランダムに塗って変化をつけます。

油彩と水彩色鉛筆パステルで細かな傷を書いていきます。今回使用したのは、漫画を書くときのペンを使用しました。これだと爪楊枝より細かな傷を書き込めます。
プライマーの下地部分にはオレンジのパステルと油彩のアンバーに混ぜ立体的な錆を表現してチッピングします。パステルを使うのは錆の「ぶつぶつ」感を出すためにしようしました。また色もオレンジから、赤茶、ブラウン系を使用して錆の表現を変えています。

完成







単調なダークイエローにいかに変化を加えるかが今回のテーマでした。
ポイントポイントで錆の表現を変えてみたらいい感じにしあがりました。
また、今作品についての意見もよろしければお願いします。

國本和久(Zaku)
 



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