6月号でレベルの零戦52型をやっていますので、今月は大きな箱では定評のあるタミヤ1/32の21型に行ってみます。
今回はちょっと趣向を変えて、レストアにトライということでお届けします。2009年2月創刊号 コラムで 今年プラモデル作りを卒業された相川さんの製作した零戦21型をレストアしていることを書きましたが、その後、目出度く完成相成りました。
下の写真は これからレストアにとりかかろうという零戦21型です。自分以外の人の作った作品をレストアするのは初体験。 塗装面に埃や油汚れがつき、デカールが剥がれ痛んでいるとはいえ、よく見ると自分ではこんなに精密な追加工は不可能!と感心する箇所が多いのであります。相川さんの魂が宿っている作品に手を入れるのはあまりにも切ない。私にはそんな資格も実力もありません。それで痛んでいる塗装のみ再塗装することにいたしました。
さて、表面を良く見ると、タミヤ水性新色の灰緑色で塗装してありました。筆者はグンゼカラーを使っているので、このタミヤ水性カラーの上にラッカー塗装というわけには参りません。
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ということで、まずは 塗装のストリップから始めることにしました。まずは、デカールを剥がそうと台所をあっちこっち物色し、強力な洗剤 ウエキのオレンジパワーを「男は黙って」GET。それをシュッと一吹すると、なんと、どろどろと水性塗料の部分だけが溶けてストリップしました。実はオレンジオイルは工業的には発砲スチロールを溶かして、ペレットとして再利用するのに使ったりします。溶解力が強いのです。それにしてもウエキの洗剤には感心しました。プラスチックを溶かさず、水性塗料だけ溶けて剥がれました。
という具合で、レストアを開始しました。
皆様もデビスモンサンで部品取りに使われている古い作品や飛行場棚の隅に放置された壊れた作品をきっといくつもお持ちのことでしょう。捨てきれない古い作品には製作時の苦労や当時の青春の思い出がいっぱいいっぱい詰まっています。最近は昔と違って、プラ材や接着剤、金属線なども豊富に手に入ります。
レストアもまた楽し!というわけで、 気にかかっている壊れた古い作品を再び取り出して、ご一緒にレストアを楽しんでみましょう。レストアなった暁には きっと深い満足感に浸れるはずであります。
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