WW2末期に連合軍側初のジエット戦闘機として欧州戦線に登場したミィーティア(F3型)は凋落激しいルフトヴァッフェのジエット機との空戦は叶わぬままベルギー戦線で主に地上攻撃機として使用され終戦を迎えた。
WW2後RAFの主力戦闘機となったミィーティアはいくつかの改良が進められその中で速度性能改善の為さらにハイパワーのジェットエンジン(RRニーンエンジン)搭載を検討された。
しかしオリジナルのニーンエンジンの直径が大きくミィーティアのエンジンナセルには収まらないのでニーンの縮小版エンジン・ダーウエントの開発が進められると共にエンジンナセルの形状を縦方向に伸ばした「ロングナセル」型のミィーティアの開発が指示されミィーティアF4として1945年5月17日に初飛行した。
ダーウエントエンジンの搭載とロングナセルにより性能は飛躍的に向上し海面では966㎞を超え40000ftまで8分で上昇でき最大速度はマッハ0.
85を超えた。
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さらに翼端を「切断翼」に整形し高速時の旋回性能の向上と翼の強度の向上をさせた。
その他に特筆する点としては航続距離を延ばす為に主翼下面にも増加燃料タンクを取り付けられるようになった。この個所に取り付けられたラックによりロケット弾や爆弾が搭載可能になり後の朝鮮戦争でMk・8が地上攻撃機として活躍できる基礎を築いた。
WW2後欧州では唯一ジエット戦闘機を製造し配備できたのは当時のイギリスだけであったので各国はミィーティアF4の取得を熱望したが実際に購入したのはベルギー・オランダ・デンマークの3国だけであった。他にエジプト・アルゼンチンが購入し、アルゼンチンでは1970年まで現役であったと言う |