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震電とサエッタ 

by 加藤 寛之 

ハセガワ 震電(約1/100)

 ハセガワの震電でも、忘れられたような製品がこれ。ときどき市場に出てくるが、再生産のお知らせは雑誌に出ないようだ。これは最近入手したもので、袋入り200円だった。製品としてはお子様用キットで、接着剤不要、デカールも日の丸が6コだけ。それにも関わらず、このような立派な姿に完成する。子供用にしてはプロペラブレードに太い湯口があったり、パーツを手でちぎっても組みあがるほどの配慮には欠けたりするが、新キット価格が高騰するなかではOKだ。サエッタに塗った色が余ったので作ったものなので、上面色も下面色もサエッタと同色。それでも、何の違和感もない。判りにくいだろうが、気銃口カバーの突出や吸気口の角には、僅かに明るい色を塗っている。こうすると、カッコいい。これで完成というデカールを貼りながら、“実戦配備になったら、機体番号はどこに書くのかな?”とか、“胴体の日の丸は操縦席のマトみたいだから、もっと前方に小さく書くことになるだろうな”とか、思ったりした。“じゃあ、やってみるか!”なんて考えずに完成させた。












ツクダホビー マッキMC.200セッタ(1/72)

 要するに、レベルのサエッタである。これは1991年にツクダが1度だけ市場に投入したキットを組んだもので、中身の製造国はドイツだった。金型は40年以上昔のものだし、これに換わるお手軽なキットもないので、いまさら論評することもないだろう。精密さを追求した製品ではないので部品点数は少なく、本当に作りやすい。カウリング周辺を整形したことと、主翼後縁をスッキリさせたこと、胴体幅を広げて主翼との隙間をなくしたこと、プロペラを薄く整形したことくらいで、あとは何も考えずに組み上げた。私の好きなキットのひとつで、おそらくこれが3回めの製作だ。あと2・3個は持っていると思う。










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