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       天山12型 (フジミ 1/72)

by 田口 博通 Hiromichi Taguchi
 今回製作した天山の所属 第131海軍航空隊は 山口県岩国基地に展開していました。大戦後期に出現した天山は艦載機としては 昭和19年6月の「あ号作戦」(マリアナ沖海戦)に参加したのみで、以後は、乗るべき空母を失い、基地所属航空隊で使われていたのであります。
設計は、近代的で、大馬力、大容量の燃料タンクにより、最高速度463km/h, 航続距離3.330kmを誇り、岩国からでも、沖縄近海まで米艦船の攻撃に出撃可能だったようです。
 そのため、今回のフジミの天山は魚雷搭載として作成しました。戦果については、報告がないところから、残念ながらほとんど艦載機に撃ち落された可能性が高いですが。
 フジミのキットは1983年以降に、エンジン形式の異なる11型、12型、12型甲の3種が相次いで発売されていました。そのため、機首パーツが別体となっていて、胴体との合わせに神経が必要でした。
カウリング上のエアインテークのラインをスムーズに合わせるのに苦労しています。
また、フジミのシートはいつもかなりに小さいのですが、あまり見えないこともあり、パスしました。

 塗装はプロペラとスピナーを赤褐色(Mrカラー131)以外は濃緑色と明灰白色のスタンダードとしました。
マーキングは手書きも面倒だったので、全てデカールを使用しました。主翼上の日の丸は白枠を機体上面色で塗りつぶしたタイプとしました。
 カウリング下の大型オイルクーラーは説明書でも取り付け位置指定がはっきりしないのですが、魚雷と接触しそうになり、考えた末、先に魚雷を接着し、その後、オイルクーラーを取り付けています。
魚雷は全面鉄色としました。
 
精悍な天山の雰囲気が多少でも出たでしょうか?











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