1944年イギリス空軍当局は「ジエットエンジンを搭載し複座でレーダ爆撃を行うことのできる機体で搭載量はモスキートと同等で航続距離はランカスター並み」と言う爆撃機の開発仕様を当時発足して間もないEE(イングリッシュ・エレクトリック)社に開発を指示した。初めてのジエット爆撃機と言う事も有り基礎研究に時間を割き当局から正式に原型機の製作指示が出されたのは1946年であった。
試作機製作を開始してから3年後の1949年5月に初飛行し1951年1月に量産型が初飛行し随時配備されていった。配備されたキャンベラはその平凡な形態に拘わらずWW2時のモスキートと同様に多用途性を発揮しジエット軽爆撃としては使い勝手が良かったのでアメリカ空軍やインド空軍でも多くの機体が使用され実戦にも投入された。
他にも偵察機や各種試験機等様々な用途に長きにわたり使われ2006年まで使用された平凡な形態ながら長寿を全うした偉大な機体である。 |
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(B(I)MK.8)
キャンベラの派生型の一つで冷戦が熱戦に転じた時に西ヨーロッパに侵攻してくるワルシャワ条約機構の機甲部隊を阻止するために開発された阻止攻撃機である
胴体下部に20mm機関砲を搭載し主翼にはロケット弾パックや爆弾を搭載できるラックを追加した。
キャンベラB(I)MK.8諸元
乗員数:2
全長 :19,96m
全幅 :19,50m
全高 :4.75m
総重量:25.515kg
エンジン:エイボンRA7(推力3、402kg)×2
最大速度:960km
航続距離:5.472km
搭載量 :2.772kg |