ブレーマーハーフェンは北海に面するブレーメン市の外港として発展し、第二次世界 大戦中は、フォッケウルフ社の工場のあるブレーメンと共に、第8空軍の目の敵にされた
のは、ご存じの事かと思います。現在は、この二市でブレーメン州を構成していますが、 ブレーマーハーフェンとブレーメンは接しておらず、二―ダ―ザクセン州に囲まれた二つ
島のようになっています。
ドイツで実際のUボートの内部に入れるのは、キール郊外のラボーにあるU995が有名 ですが、ブレーマーハーフェンのU2540も、唯一現存するXXⅠ型Uボートな事もあり、今回はブレーメン観光と合わせて拝観して参りました。
XXⅠ型は第二次世界大戦末期に開発された、多数の蓄電池を搭載した水中高速艦で、最大水中速力は17.2ノットと言われています。デーニッツの起死回生の潜水艦で したが、その他のドイツ最新兵器同様に、戦局に寄与することなく終わりました。 |
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U2540は1945年1月13日に進水、同年5月9日に敗戦により、第三帝国最後の首都フレンスブルグで自沈しました。1957年に引き上げられ、西ドイツ海軍の潜水艦として
使用され、1982年に退役となった古兵です。その後は第二次世界大戦当時の状態に復原され、ブレーマーハーフェンのドイツ船舶博物館の博物館船として公開されている
ものです。「ヴィルヘルム・バウアー」の呼称は、ドイツ最初の潜水艦の設計者の名前に 由来するそうです。レベルから1/144のキットが出ています。
ブレーメンからドイツ鉄道の快速で35分のブレーマーハーフェン中央駅(Hbf)を下車、 徒歩15分位で潜水艦に到達します。 |