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(Photo)ブリュスターB-339C (レプリカ)

by  コルディッツ
飛行機実機写真

 オランダのスーステルベルグに開館した軍事博物館を拝観して参りました。地名はSoestreberg なので、日本語文献ではソエストベルグと表記されることが多く、私もソエストベルグとしていましたが、現地ではスーステルでしたので、訂正させていただきます。
 軍事博物館は、ユトレヒトとアーメルスフォールトを結ぶ国道237号線沿いのスーステルベルグ飛行場の脇にあり、以前は空軍博物館がありました。アーメルスフォールトに近いので、アーメルスフィールト国鉄駅前からユトレヒト行きのバスでK.der Kontinenten 停留所で下車します。バスの運転手に軍事博物館に行きたいと告げておいたら、声をかけてくれました。
 昔の空軍博物館は、バス停下車して10分も歩かなかったのですが、位置が動いたのか今回は30分かかり、かつ帰路は暴風雨に参りました。博物館には広い駐車場もあるので、レンタカーの利用がお勧めです。
 博物館内展示と、館外の滑走路を利用した屋外展示があり、屋外はF-102など魅力的ですが、一端館内から館外に出ると、館内には戻れませんので、注意が必要です。
 博物館は「オランダ王室国軍博物館」なので、オランダ軍の使用した飛行機、戦車の展示が中心です。レプリカとは言え、ブリュスターB-339Cの展示がされていると知ったので拝観させていただいたものです。
 オランダは1940年6月にドイツに占領されましたが、植民地の東インド(インドネシア)は残り、日本の侵攻に備えてアメリカから急遽輸入したブリュスターで防衛を図りました。
(オランダ人は「バッファロー」ではなく「ブリュスター」と呼んでいたようです。)
 オランダの入手したB-339は3種類あり、C型24機、D型48機、23型(B-439)20機になります。C型はライト・サイクロンR-1820-G105(1,000馬力)、D型はR-1800-40(1,200馬力)、23型はR-1820-G205A(1,200馬力)を装備していますので、1,100馬力の英国空軍のE型より強力でした。
 レプリカのC型B-3107機は、シンガポールに派遣された機体との事です。


ブリュスターB-339C
 軍事博物館(スーステルベルク)にて 2015年7月撮影  





 タミヤ48キットの指定塗装にもあるオランダ領東インド陸軍航空隊第5航空群
第2航空隊のサイのエンブレム





 戦闘爆撃機としても活躍しています。







胴体側面は案外引きしまっていました。 



 オランダ機はN-2A射撃照準器を取り付けています。写真のモノはダミー。



同博物館で購入した書籍「ダッチ・プロファイル」に現物の写真がありました。 



 下面窓。寝転がって撮影していたので、オランダ人達に呆れられました… 



 ライト・サイクロンエンジンの再現は見事かと。







軍事博物館の空軍史のコーナーに展示されていたブリュスターの勇姿。
 フィンランドでの活躍を過大視するために、東南アジアでのブリュスターの戦歴を
軽視し過ぎていたと、やや反省しました。この半年前にフィンランドでの大活躍が
あり、東南アジアで苦戦、半年後にミッドウェイで惨敗が史実ですから。  




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