Home > ロッキード F-104C スターファイター (ハセガワ1/72改造) 飛行機プラモデル 製作

  温故知新シリーズ第16弾

ロッキード F-104C スターファイター
(ハセガワ1/72改造)

by ヒサマロ
飛行機プラモデル製作




  こんにちわ、ヒサマロです。昨年ロケッティアデカールRD72007 F-104C"479TFW"というデカールを入手したので昔から製作してみたいと思っていた派手な"REALLY GEORGE"を作ることにしました。キットはハセガワ1/72 F-104J(リニューアル版)をC型に改造して作ることにしました。このスケールではエッシー(現在はイタレリ名義)からC型が発売されていますが我が家の在庫減らしのためハセガワをチョイスしました。

改造といってもラダーの面積を減らすだけですのでたいした手間にはなりません。このキットも発売されてからもう25年が経過したのですね。当時バーリンデンのレジンパーツを詰め込んで2ヶ月ほどかけてJ型を製作しましたが今はお気楽に2~3週間で素組で完成です。この方がプラモデルらしくて私には合っているようです。




 さて、製作に入りましょう。まずは改造部分の左側胴体についているラダー部分の切取りですが、右側胴体の接着部分がちょうどその位置に当たるのでこのラインに沿ってカッターで何度も切込みを入れて慎重に切り離します。当然断面部分は厚みがあるので外側からシャープになるように削り込みます。

後はエンジン部分を塗装して後部胴体左右を接着します。私は筆塗りですのでマスキングを考慮する必要がありませんから脚庫部分もそのまま主脚を組み込んでどんどん接着して形にしてゆきます。これで後部胴体は完成です。




 次にコクピットですがサイドコンソールはきれいにモールドされているのでそのまま塗装で再現し、主計器盤は塗装とデカールの併用としました。シートはレジンパーツの在庫あったのでそれを使用しました。操縦桿とバルクヘッドと前脚庫を接着したらこれを組み込んで胴体左右を接着。
その後エアインテークとバルカン砲口を接着して前半部分も完成です。
ここで胴体前部と後部を合わせてみると案の定大きな隙間が出来ることが判明。脚庫部分や接着面の削り合わせを充分に行い出来るだけ隙間が出ないように接着します。
それでもできた多少の隙間は溶きパテを流し込んで余分な部分は薄め液で丁寧にふき取っておきます。
一枚物の主翼はこの時点ではすり合わせだけしておき、塗装終了後に接着することにします。今回はマーキングの見栄えを優先するため翼端の増槽以外はつけないクリーンな状態に決めましたので主翼下面のパイロン取付穴は伸ばしランナーで埋めておきます。キャノピーを接着していよいよい塗装に入ります。




 マルヨン塗装の肝は後部胴体の材質違いによる塗り分けにあります。ここはクレオスのメタリック塗料を基本にして混色。あまりコントラストがきつくならないよう調整しながら塗ってゆきます。全体はMr.カラーの8番シルバーをかなり薄く溶いたものを平筆でサッと塗ってゆきます。乾いたらまた塗ってを繰り返し最後に上から下へとヘアラインを入れてゆくように塗って仕上げます。 最後にジュラルミンの輝きを出すために我が家で熟成47年物の「マルサンプラシャイン」で軽く銀磨きををかけます。あまり強く磨きすぎるとオモチャぽくなるのであくまで軽くソフトにを心がけます(物持ちの良い我が家ではなぜかマルサンの白と青は現役でおります)。




 主翼下面とノーズコーンにはエアクラフトグレーに白を混色したものを塗り、主翼上面はインシグニアホワイト、アンチグレアに309番グリーン、垂直尾翼、エアブレーキ、ピトー管基部にはインシグニアレッドを塗ります。 タイヤも白にホイールは赤ですからね。ほとんどアメ車の世界ですよね。燃タン尾翼の4色はデカールが用意されていますが塗装で仕上げた方がすっきりとします。




 さあお待ちかねのデカール貼りです。ロケッティアデカールの印刷はドイツで行われているようですが発色も良く色透けもありません。フィルムは多少固めですが軟化剤を使用すれば問題はありません。特筆すべきは水につけてほんの3~4秒で台紙からはがれることです。作業効率が非常に良いのは嬉しいですね。 C型は空中受油プローブがレトロフィットされましたが、"REALLY GEORGE"のマーキング3種類セットされているうちの2種類はまだ取付前の状態ですので今回は派手なマーキング優先でレトロフィット前の機体としました。胴体の長い電光マークは真ん中辺りで一旦カットして前半部分をバランスを見ながら貼付け、後半部分を長さ調整をしながら重ねて貼るとうまくゆきます。4色のストライプもいくつか前後に切れ目を入れておくとうまく貼れます。




 最後に燃タンと主翼を接着し、胴体に接合させ、ピトー管を取り付けたら完成です。ハセガワのマルヨン25年ぶりに作りましたが精密さを追求するあまり細かい部品が多すぎると感じました。特に透明パーツのライト類は老眼にはきつすぎます。 脚関係の部品も取り付け位置がわかりづらく資料を引っ張り出してなんとか位置を把握する状態でした。これって素人には無理だろうなと思いますね。しかしこのスケールでやはりNo.1のキットであることは間違いありませんのであしからず。




 やっぱり50年代から60年代前半の米空軍機はナチュラルメタルに原色をふんだんに使用したデザインがかっこいいですね。長年の思いが形となって出来上がるのは本当に嬉しいものです。 完成品をニヤニヤしながら眺めつつビールを飲んでいます。今度もこの時代の米空軍機にしようかなと思案中です。ではまた。




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