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特集  英・仏・ヨーロッパ機

(Photo) 東ユーロボンバー Il-28

by  コルディッツ
博物館写真

 イリューシンIl-28「ビーグル」(NATO呼称)は、タミヤ1/00を作ったことがありますが、ソ連機と思えない端整さ(失礼!)に驚嘆しました。キットもソ連、中国、ポーランド、フィンランド、インドネシアの各国デカール入りという大盤振る舞いに大感激! 昨今のプラモデルはデカールの奮発が少なく、残念です。
 さてIl-28は、ソ連で生産された最初のジェット爆撃機で、信頼性が高く、東側諸国で広く使用された上に、中国でもライセンス生産され、生産機数の合計は 10,000機を超えた傑作機です。
しかしその出生を見てると、そこかしこに西側の先進技術をパクッた痕跡が次のように指摘されていて、興味深いです。
① 試作機の装備したRD-10エンジンは、ドイツのユンカース・ユモ004のコピー
② その後装備したRD-45エンジンは、イギリスのロールス・ロイス・二―ンの クローン(ポーランド空軍博物館のガイドブックの表現)
③ 爆撃照準器は、アメリカのノルデン爆撃照準器のコピー
④ 機尾の銃座は、ボーイングB-29の銃座と同じ位置
 とは言え、直線翼の主翼に、強い後退角の尾翼の組み合わせは、素晴らしいスタイリングだと思います。


フィンランド空軍のIL-28R(偵察機型) NH-4
R型は、爆弾庫にカメラとライト・マーカー、燃料タンクを追加装備しています。
 フィンランド中央航空博物館(ティッカコスキ、ユバスキュラ近郊)にて
2008ネン7ガツ撮影サツエイ 









後部銃座には23mm連装機関砲が設置されています。
 フィンランド機独自の特徴として、銃座下部のドラッグ・シュートがあります



次の写真のみ2013年12月撮影



ポーランド空軍のIl-28U(練習機型) S3
 機首の透明風防と航法士兼爆撃手席を外し、副操縦士席と風防を設置。
 ポーランド空軍博物館(クラコウ)にて 2011年5月撮影


ポーランド空軍のIl-28R 72
 R型のいくつかの機体は、ECM(電子対応機)に改造されたとのことです。




チェコ空軍のIl-28R 6926/BA-51
 チェコ空軍博物館(ケベリ、プラハ)にて 2008年8月撮影



チェコ空軍のIl-28U 0501




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