Home >デハビランド バンパイア T.11(エアフィックス 1/72) プラモデルの製作

リニューアル エアフィックスを作ろう

 デハビランド バンパイア T.11(エアフィックス 1/72)

by 寿
飛行機プラモデルの製作

 発売された途端、速攻で店頭から姿を消してしまったバンパイア。これはたまたま立ち寄った行きつけの模型屋でたまたま見つけた一品で、運良くゲット出来て良かったと、胸をなで下ろしたものです。見つけたら買っとけ、迷ったら買っとけは鉄則なのだなと改めて思い知った次第。いやーナイスタイミング。 その逆はよく(ホントにしょっちゅう)在るから、たまにこんな役得もないとね。
 それがある種の罠かもしれないという気がしないでもないですが、取り敢えず今は考えないことにしときます。素直に喜んていた方が精神衛生上よろしいですし。




 そんな経緯でのバンパイアですが以前より単座機よりも複座機を、トレーナーを作ってみたかったのですよ。静浜の航空博物館で実機を見た時には、想像以上の小ささにびっくりした記憶があります。  ってゆーか、空自ってこんなゲテモノまで買っていたのね、という事実の方が余程にびっくりだった訳ですが。(どうもシート配列がサイドbyサイドの練習機研究用に購入したようです)




 パーツを切り離しながら色を塗り、その傍らからかたっぱしから組み立ててゆくという、実にプラモ王道な作り方をしてしまったこのキット。だいたい二日でほぼ組み立てが終了してしまうという速攻技。パテの乾きが追いつきませんがな。うーん、なんて健康的。塗装やデカールも含めて二週間掛かりませんでしたよ。 極楽鳥仕様だということも大きいですけど、やはり組みやすいキットはモチベーションの維持も楽ですね。ひじょーに軽い気分のまま、だーっと勢い任せた完成とあいなりました。




 プラの材質が柔らかいお陰で、ピトー感も曲がるだけで折れませんしね。(曲がったら勿論指で曲げ直して直す)前作のミグ同様、今回も真鍮線の出番は無しです。精度も高いですしね。まさか狙ってこの材質にしている?だとしたら恐るべしです。嗚呼、なんて素敵キットなんだ。  世の中のプラモが全てこんなだったら良いのに。何だか指でパーツをもぎ取って作っていた頃を思い出しましたよ・・・・(遠い目)


製作の詳細

(写真1) 極楽鳥仕様なので当然搭乗者は居る。しかも複座なので二人分だ。

(写真2) 塗りがちとワヤだけどキャノピー越しだからこれでも充分。「今日の所は引き分けにしておいてやるー!」的な?(ちょびっとニュアンス違うか・・・・)



(写真3) つや消し吹いてスミ入れすれば、まぁ、見れなくもない。

(写真4) キャノピーで封印。他のパーツも全部付ける。ホント、小さい飛行機じゃのう。



(写真5) いつもの手順でマスキングを。窓枠が少ないのはジェットの数少ない利点であります。

(写真6) マスキングのゾルが乾くまで待避。作業台の上では並行作業中の他の機体を作ってるんですが、腹の底に磁石を仕込んだので普通じゃ有り得ない場所でも安心安全の避難場所w



(写真7) 下地に白を吹いた後に黄燈色を吹いてマスキング。お気に入りのガイアカラーやソリッドカラーでも、やはり明度の高い色は下地を隠蔽させるのが一苦労です。

(写真8) セミグロスのブラック吹いて、今回はフィニッシャーズのCLKシルバーを吹く。粒子がちと粗めですけど、陰影の表情が濃くてちょびっとイイ感じ。イギリス機はドープが(もしくはハイスピードシルバー)多いからベタ塗りになってしまいがちで、色の選定は気を使います。



 後はデカール貼ってマスキングを剥がしてしまえば完成。おお、あのだっさいバンパイアでもこの色合いだとかっちょええかも、だぞ。
 実は先日仲間内で、「ヒコーキは飛んでる状態が一番美しいと言うけれど、コイツはいったいどうなのよ」と言われて、不覚にも「うっ」と言葉に詰まるという迂闊な一場面が。
「垂直尾翼がしょぼいからねぇ」と適当な言葉で誤魔化しつつも、そもそもあの国は何処かボタンを一つ掛け違えている。いや、一つどころじゃないかもしんない。そしてそれってある意味、全てのイギリス機の根底に流れる疑問点じゃなかろうかと、ふと思った次第なのです。
 綺麗なヒコーキ、真っ当なヒコーキも在るんだけどそれ以外の印象が余りにもキョーレツで、「流石イギリス」という台詞以外思いつきやしません。
(写真9)


(写真10)
(写真11)

(写真12)


(写真13) 裏側は磁石丸見え。内部に見えないように仕込む事も出来たけど、結局くっつく部分の塗料がハゲてしまうのは同じなので剥き出し状態に。ネオジム磁石は強力なので一個でも充分なんですけど、バランスの問題で二個付けてます。





 Home>デハビランド バンパイア T.11(エアフィックス 1/72) プラモデルの製作

Vol.87 2015 November   www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /  
           editor Hiromichi Taguchi 田口博通 /無断転載を禁ず  リンクフリー

「webモデラーズ について」 「広告のご出稿について」


プラモデル模型製作記事

TOTAL PAGE