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特集  ○○の旧作

思い出の旧作
F-14A トムキャット (ハセガワ 1/72)

by  田口博通 Hiromichi Taguchi
飛行機プラモデルの製作




 写真は1980年代に作ったハセガワのF-14トムキャットで旧版の主翼が可動するモデルです。いつのまにか30年も経ってしまいました。
 このトムキャット、当時、相鉄沿線に住んでいた関係で、和田町の「フレンドホビー」が閉店されるまで店頭のショーケースの中にずいぶん長く展示されていました。主翼のUSスターマークはキット付属のものでちょっと色褪せて汚れてしまいましたが、尾翼のVF-41のスペードAJマークは さすがマイクロデカールで変化がありません。
 その「フレンドホビー」も、店主が亡くなられ、閉店してから ずいぶん経ちました。現在は、相鉄線沿線にはプラモデル店は一店も無いのではないでしょうか。今住んでいる東海道湘南沿線も同様ですが、プラモ難民溢れるで大変な時代になったものです。




 艶消し白に艶消しクリアをかけた部分の塗装は 経年変化でどんどん黄色味が増していますが、垂直尾翼のグロスホワイトは全く変化がありません。どんどん その差が際立ってきています。
下面の脚カバーなどは特色316(FS17875)ですが、これもほとんど変化がありません。下面塗装とのアンバランスさが年々増してきています。
今度作る時は、艶消しクリアをかけずに、グロスで全面を塗ることにしようと思っています。
そういえば、フレンドホビーの同じ店頭のケースの中に、メルカバ戦車を置いてもらっていたのですが、サンド色塗装が色あせて見事なピンク色になっていたのには驚きました。



 このハセガワの旧版トムキャットは、主翼が可動でき、それがいかにもトムキャットらしくて好きでした。新版は主翼は動きませんね。
 正確にはなったのでしょうが、トムキャットの本質がスポイルされたように感じます。戦車でいえば、モーターライズ可動だったものが、MMで全くキャタピラが動かなくなったのと同様です。
プラモに関しては、時代は果たして進歩したのか、退歩したのか 疑問です。


 
 このトムキャットを見る度に思い出すのは、模型を作った時の苦労話ではなくて、今は閉店した「フレンドホビー」の事です。当時、和田町でバスに乗り換えており、フレンドホビーの前を必ず通るので、たまたま 店に立ち寄って店主から誘われたのが、現在 所属しているプラモクラブに入るきっかけでした。親しくなった店主と時々、店がはけてから和田町の商店街の中で飲みに行ったのも良い思い出です。   転居するまでの間は 買うものも無いのにほぼ毎日 店に立ち寄っていました。こんなお店があったのは幸せでした。狭い店内のショーウインドーと商品棚の間で過ごす幸福な時間。こんな経験を皆様もきっとお持ちのことと思います。

 そのおかげで、現在までずっと充実したプラモデルライフを過ごすことになったのですから、フレンドホビーには本当に感謝しています。


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