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特集 ハセガワ48航空機シリーズ
  温故知新シリーズ第18弾

F4U-4コルセア(ハセガワ1/48)

by ヒサマロ
飛行機プラモデル製作




 どうもヒサマロです。今月の特集に合わせて今回の温故知新シリーズはハセガワ1/48のF4U-4コルセアを取り上げさせていただきます。ハセガワは1/48進出に際し最初はビジネスジェットを3機発売して様子を見た後に1981年頃このコルセア、紫電改、震電などの大戦機で本格的に1/48に進出したと記憶しています。 私も当時これらのキットを購入して製作しました。当時の印象としては特に凝ったところもなく大変作りやすいキットだったと記憶しています。現在もJT25として現役で販売されていると思います。今回34年ぶりにこのキットに再挑戦してみました。




 ではキットを見ていきましょう。全面凸モールドですが彫りなおすなどと考えてはいけません。そのまま組み立てていきます。まずはお約束のコクピットから。床版、バルクヘッド、座席、操縦桿、計器盤などわずか6パーツで構成されています。現在の目から見るとサイドパネルに全くモールドがない、座席や照準機の形が違うなどだいぶ見劣りがしますが、私は当時としてはかなり出来の良いパイロットを乗せてしまうので気にしないこととします。 ただし朝鮮戦争当時のヘルメット姿にしたかったので頭部はモノグラムのセイバーから移植手術しました。計器盤、サイドコンソールは彫刻仕上げでデカールはついていませんのでジャーマングレーで塗ったあと計器部分はセミグロスブラックに塗り、乾燥後シルバーでドライブラシ、ところどころ赤と黄色でアクセントをつけました。バルクヘッドを床板に接着する際は胴体側のモールドにちゃんと合うように調整しながらつけるようにします。




 次にエンジンですが、これもわずか3パーツですが丁寧に塗り分けてそのままとします。コクピットとエンジンを右側胴体に組み込んだら左右の胴体を接着します。合いはとても良くパテいらずです。主翼は単純な上下貼り合わせですが、今回は翼端灯を透明化しました。アクリル角材にピンバイスで穴を開け、爪楊枝の先端に赤と緑の塗料つけて穴に色付けした後、切断した部分にアクリル材を瞬間接着剤で固定し乾燥後金属やすりで形を整えペーパーで整形後コンパウンドで磨けば立派な翼端灯が出来上がります。
主翼を胴体に接着します。ここもパテのご厄介になることはありません。カウリング前部とキャノピー前部を取り付け、水平尾翼を接着すればあとは塗装に掛かれます。現在のように部品を細分化することもないのですらすらと組立られて どんどん形になりますのでテンションが維持できて良いですね。




 F4U-4は基本グロスシーブルー1色ですのでガイアノーツのミッドナイトブルーを筆塗りしました。マーキングは昔からやってみたかった派手なガラガラヘビのVMF-323デスラトラーズにしました。ハセガワのデカールにも塗装図2で指定されていますがガラガラヘビの姿がまるで違っており、これじゃタツノオトシゴにしか見えないですよ。どこからこの図案とってきたのでしょうか?この蛇のマーキングは部隊全機に施されていたわけではないようで私が写真で確認できたのは機番11,18,25,28でした。
ハセガワ指定の18番は機首だけの写真しか確認できず全体の姿は不明です。オスプレー社の KOREA The Air War 1950-1953 には2ページ大で11番がフル装備で発艦寸前のカラー写真が載っています。右斜め上からのアングルですので主翼上面のマークも確認できます。これによると機首部分はホワイト、マルーンでカウルフラップ部分はダークガルグレーのようです。18番は脚カバーに機番が入っていますが11番には入っていないことが確認できます。右主翼上面はハセガワではMARINESのマークになっていますが実際にはMSに機番のマークだとわかります。




そんな訳で今回はこの11番をチョイスしました。手元にはスカイデカール、スーパースケールの11番、エアロマスターの18番があるのですがどれも一長一短なので各々から良いとこ取りすることにしました。写真を見るとこの11番は歴戦の機体の様で結構汚れております。 そこで先ほどのミッドナイトブルーにインターミディエイトブルーを混色して明度を上げたものを胴体は上下に、翼は前後にドライブラシの要領で塗りつけておきました。全体をエナメルの黒でウォッシングした後でデカールを貼りパステルで排気の汚れなどを入れていきます。最後に半艶のトップコートを吹き付けておきます。




 このキットに対する唯一の不満は外部装備がドロップタンク2本だけということです。コルセアは朝鮮戦争では地上攻撃機として大活躍したのですからその辺の武装を入れてほしかったです。 今回はタミヤのF4U-1Dからロケット弾とランチャーをモノグラムのパンサーから爆弾を調達しました。最後に脚関係を取り付けてめでたく完成です。




 どうです、なかなか強そうなコルセアが出来上がったでしょう。先ほども述べましたが組立には全くストレスなく進むので手軽に完成できるというプラモデルのお手本のようなキットです。 凸モールドだからと手を出さないのはもったいないですよ。完成してしまえばそのようなことは些細なことだと思えます。作った者勝ちですよ。では、また。


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