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(Photo)サーブ17

by  コルディッツ
飛行機実機写真

 サーブ17は、後にサーブ社の一部門となるASJA社が、1938年にL-10として開発していた機体です。航空戦力の拡大を図るスウェーデン空軍は、サーブ社に爆撃と偵察の能力を求め、サーブ社は急降下爆撃機型のB17と偵察機型のS17を開発して要望に答えました。
 B17は急降下爆撃時に、主脚の大きなカバーをエアブレーキとして使用するユニークな設計で、また北欧の風土に合わせ、車輪に代えてスキーやフロートの装着も可能になっています。
 エンジンの違いにより3つの型があり、A型はスウェーデンで生産されていたP&WR-1830を、B型はやはりスウェーデン製のブリストル・マーキュリーⅩⅩⅣを、C型はピアジオ P9bis RC40Dを装備していました。
 サーブ17は、第二世界大戦中のスウェーデンの国防に貢献した上、戦後はエチオピアやフィンランドに売却されるなど、スウェーデン製軍用機の輸出の道を開きました。


飛行可能なサーブB17A
 この機体は、スウェーデン空軍博物館のレストアチームが管理している
ようです。残念ながらフライトはお目にかかれませんでした…
 ダックスフォード・エアショーにて  2005年7月撮影







デンマーク空軍のサーブB17A  17320/E
 第二次世界大戦中に、スウェーデンでサーブ17Cで装備した亡命デンマーク
人部隊が1個中隊編成されていますが、この機体との関りは不明です。
 デンマーク技術博物館(ヘルシンガー)にて 2008年12月撮影











 スウェーデン空軍のサーブB17BL  17005/S
 B型の発動機はブリストル・マーキュリーですが、展示の機体は左側からのみ
消炎排気管らしきものを突き出していました。Bの後のLの意味は不明です。
 以下スウェーデン航空博物館(リンシェーピング)にて 2014年6月撮影












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