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誌上個展

<日本航空史> 
ブルーインパルスはハチロクのセーバーです

  by 加藤 寛之
プラモデル コラム

 なんてったって、私のブルーインパルスはハチロクのセーバーです。前回の「日本航空史」疾風でブルーインパルスに触れたら、もう、どうにも止まらない、あの時の印象が脳裏から飛び去らない。急遽、今回が「ブルーインパルス」になった。
 私が子供のころ、入間基地の航空祭はいまほど混んでいなくて、飛行展示開始の1時間半くらい前ならばブルーインパルスが駐機している脇の滑走路最前列に場所どりできた。パイロットが乗り込み、タキシングして行って飛び立ち、横転、横8の字、目の前での交差、上向き開花、下向き開花、いろいろやって青い空は白く曇った。そして着陸してパイロットが降りるまで、ず~~と見ていられた。




 86の最後の展示飛行は1981年だったというから、退役から時間は35年も経過したようだ。写真は私が撮ったものではなく、譲ってもらったもの。1979年のどこからしい。私が使えたカメラでこれほどの写真が撮れるはずはないので、私はいつも飛ぶ姿を見ていた。 その時の印象のままだ。この塗装がいい、形がいい。今の機体も86セーバー時代の塗装に似て悪くないのだが、どうにもゆるキャラ的で可愛いすぎる。まあ、好みの問題なのだが。




 ブルーインパルス塗装のセーバーはいろいろとプラモデルで商品化されているが、私は作ったことがない。筆塗りで光沢の白は、相当にやっかいな色なのが理由だと思う。第一に、光沢白はムラになりやすい。こういう時は、半光沢の白で塗って光沢の缶スプレーでプ~~~とやれば、まあ何とかごまかせる。もう一つ、塗料は窪み部分に集まりやすいので、模型的に暗くしたい部分が逆に白くなるというマズイ現象も起きる。 これは最初に窪み部分を塗っておき、全体塗装時にギリギリそこを避けて塗ると回避できる。尖った部分も同様で、先に塗っておくと良い・・・つまり、塗装嫌いの私はそんな面倒なことはイヤなのだ。86のブルーインパルスは、遠い記憶のなかで飛んでいればいい、机上のプラモデルである必要はないのだ(でも、気が向いたら、作るけど)。



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