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ロッキードP-38ライトニング (モノグラム 1/48)

by 愛知県在住 作者 清水 栄治
飛行機プラモデルの製作




■作品について
 この作品は今年(2016年)3月に作成したものでストックを眺めていてふと目に留まったのが心ときめかされたモノグラムのキットでした。今から45,6年前に作った記憶がありその当時では感動ものでした。これぞプラモデル輸入品の最高級品。 キット内容は現在のものと比較してはいけませんがその当時では全てにおいて最高の内容でした。アメリカ機なら銀色のピカピカに仕上げるべきで特に機体表面の凸リベットを持ち味として表現してみようと思いました。




■キットについて
 本物はモノグラム製の1/48(1964年製)今回のキットはハセモノ製で1980年頃のもので外箱、デカール、説明書はハセガワ製で中身は全てモノグラム製です。私の記憶では本物はプラ材質が少し硬めで又クリアパーツの透明度が抜群であったような気がしました。部品パーツ構成が独特で余分なランナーなどがなく部品を外すのにストレスがなくとても好感がもてるところです。外観のリベット、パネルラインは全て凸タイプでリベットは多少大きめでしかも点検パネル部のリベットはより大きく誇張してありました。 残念なことは主翼の厚さが先端部でかなり厚くなっていることと胴体と主翼の張り合わせ箇所に大きな隙間ができることで修正のできない箇所でした。経年によるひずみや縮小からくるものでしょうでしょう。うれしいところは爆弾や派生型が2種類選べるところでこれは満足のいくところです。昔はモデラーを喜ばせるコツをよく知っていましたね。




■製作について

 組立にあたり凸リベットはそのままにしますが、パネルラインに墨入れし銀色を引き締める為に筋ぼりを行いました。リベットがびっしりあるため筋堀で消える箇所ができますがそこはカルコでリベット打ち補充を行いました。 主翼と操縦席は経年による歪がひどく瞬間接着剤とパテの多用で対応しました。コクピットはキット通り、フロント足回りと機銃弾倉部は追加工作を行いそれらしく仕上げました。




 塗装ですが銀色の中で私が一番好きなガイアのスターブライトジュラルミンを超薄めで何度もエアブラシしました。これは金属の微粉末が固着しないように、ある程度流れ出すようにとの配慮です(ガイアの銀系統は微粉末が固着しがちです) シルバー乾燥後ガイアの艶ありクリアーをエアブラシして艶を整えます。




 その後付属のデカールを貼ります。これは黄ばみがひどく国籍マークは別売りのカルトグラフ製のものを使いました。そしてパネルラインをタミヤエナメルで墨入れを行いました。最終塗装でグンゼの艶ありクリアーを3回程度エアブラシしました。 クリアパーツはコンパウンドで磨きをかけ透明度をアップさせました。機体はテールヘビーのため釣り用の鉛球を機体にたくさん入れ直立状態に仕上げました。




■全体をとおして
 久しぶりにモノグラムを作ってみましたが以前のような感動は得られませんでした。出来上がってみるとプロポーションはぐっとくるものがありました。 凸リベットのおかげでしょうか?歴史は繰り返すといいますがたまには凸リベットもいいものです。





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