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ボーイング F4B-4 (モノグラム 1/72)
by
田口博通 Hiromichi Taguchi
モノグラム 1/72複葉機 3羽ガラスの一つ、ボーイング F4B-4 は 1960年代リリースの古のキットですが、名キットの誉れ高く、空母レキシントンのVF-2マーキングで 1932年当時の塗装デカールとスタンドが付属していました。手の平に乗るほどの全長10cmくらいの小粒のモデルですが、写真を下からあおり気味で撮ると、なかなかの存在感を感じさせます。
最近、アキュレートブランドから P-6Eホークとの2機セット、それもカルトグラフデカール入りで再発売されましたので、GETされた方もおられるかと思います。こういう再発売は大歓迎です。
ボーイングF4Bは第2次大戦前のネービーホリディといわれた時代に空母に搭載された複葉艦載戦闘機です。当時としてはスマートな機体で1932年から正式採用され、一次一世を風靡しましたが、グラマン鉄工所のF3Fが1938年に登場すると、第一線艦隊勤務を退き、陸上基地で雑用機として使用されました。
ボーイングF4Bの500馬力、296km/h最大速度では、グラマンF3Fの950馬力、425km/hには到底太刀打ちできませんでした。
ちなみに米陸軍でもP-12の名称で同一機が要撃戦闘機として使われています。
このキット、部品点数も少なくて、とにかく組み立てやすく、複葉機ではあるものの、あっというまに形になりました。翼のファブリックの張り具合やエンジンの彫刻が素晴らしく、1/72ですが、ほれぼれします。排気管も良いできです。翼間支柱は塗装すると、その分ぼってりになってしまったので、もう一度作る時には、あらかじめ少し削っておきたいと思います。
張り線無しがキット推奨デフォルトの完成状態ですので、張り線無しで組み立てています。複葉機なので塗装は筆塗りの方が楽です。あっというまに完成となりました。
ごきげん最高モノグラムの言葉通り、ストレスフリーで最高のフォルムのF4B-4が 簡単にできあがりました。これぞ、プラモデル。モノグラムの本領発揮と 改めて感じ入りました。
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